横浜市のリビングラボ計画、「ウェルカムベビープロジェクト」のリビングラボ的手法

リビングラボの取り組みは様々な可能性が広がっているが、中でも子育て支援は、地域で支え合い、課題を解決していくという点で馴染みやすいのではないだろうか?

横浜市が志向している事例は、フィンランドネウボラにヒントを得たものだが、妊娠時から出産、育児まで地域で支え合ううえで、地域の商店街や企業との連携は不可欠。密室の子育てから地域で支え合う子育てへ転換させていく仕組みとして可能性を感じる。


>「リビングラボ」は、リアルな場での対話型アクションプラットフォームだ。ヨーロッパ起源のリビングラボは企業や自治体や市民など、地域の多様なステークホルダーが1つの場を共有して課題解決のアイデア創発し、地域を実証実験の場としてトライアルなどを試みたうえで、課題解決につながるプロダクトやサービスやシステムを生み出す取り組み。

>ふさわしい先行事例がある。子育て支援をするNPO法人「こまちぷらす」とヤマト運輸株式会社 神奈川主管支店が協働して取り組む「ウェルカムベビープロジェクト」だ。

>「子どもの出産を地域が歓迎し、地域ぐるみで子育てを支え合うことによって、母親が子育てに抱く孤立感を解消できないだろうか」と話し合った。

>ヒントになったのがフィンランドにおける子育て支援策。子どもが生まれた家庭に、国から必ず肌着やタオルやおもちゃなどのグッズがおしゃれなパッケージに詰められて届く。こうしたしくみを地域ぐるみで実現できないかと、地元である戸塚区の商店会や企業に提案した。

>「物を届けることではなく、子どもの出産を歓迎し、子育てを支え合う地域文化の醸成こそ、プロジェクトの目的です。そこから絶対にズレてはいけない、と何度も確認しながら進めました」

>そこで一計を案じた。「親や子どもが地域とつながる」「安全性に配慮されている」「感動がある」を基準に子育てグッズを試す“選考会”を開催したのだ。ただの贈答品選考会ではなくワークショップも実施。企業、商店会、子育て当事者、NPO、大学、行政など多様な人たちが垣根を超えて対話し「ママたちが本当に欲しい! と思える商品・サービス」のアイデアを考えた。

>これぞまさしく「地域の多様なステークホルダーが1つの場を共有してアイデアを共有したり、実証実験などを通じて、課題解決につながるプロダクトやサービスやシステムを生み出す」リビングラボ的な手法にほかならない。

リンク>より引用

 

 

 

雪竹恭一