これからの教育に大切になるもの~「主体性」を育むこと~

リンクより引用します。

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人生をどのように生きたいのかという願望は、子ども自身のものでなくてはならない。しかし、まだ幼い未熟な子どもが、将来の目標を立てることは難しいから、その子どもの「願い」や「希望」に対する周囲の大人たちの共感的な援助が不可欠となる。子どもを取り巻く大人たちが、子どもが将来「なりたい」あるいは「したい」という目標の具体的な内容に対して共感的に関わる姿勢(価値感受性への共感)をもつことが極めて重要である。大人たちの「願い」や「希望」を、その子どもの「願い」や「希望」にどう関係させるかということも、教育の非常にデリケ一卜な、しかしとても重要な課題である。親が子どもに対して明確な「希望」も「願い」ももたないないならば、その子どもの人生に対する考え方もまた不明確なものにならざるを得ない。



近頃では伝記がすたれてしまっているが、そこには人類のために尽くした多くの偉人達の話が載っている。そうした人々の伝記は、人生の生き方を考える際の大きな参考になる。「伝記に表されているような人間の生き方はできないから無駄である」とあきらめるのではなく、「そういう生き方もできるかも知れない」として、可能性に賭けることが大切である。「変えよう」と思わなくては、世界は変わらない。「自分が働きかければ世界は変わる」という信念が大切なのである。大脳は、そのような信念によって活性化する。

そうした行動に駆り立てる意識こそが、真の主体徃であるとするならば、その主体性をどう育むかがこれからの教育の大きな課題となる。主体性は、放任しておいても育つ能力ではない。子どもが将来的にもつ希望や願いを周囲の大人たちも親身になって一緒に考え、共にそれへ向かう最善の方法を模索するなかで強まり、育まれていく能力なのである。

 

 

 

 

池谷菜奈子