清潔な家で育った赤ん坊ほど白血病のリスクが高まると判明! キレイにしすぎはNGだった(最新研究)

「菌」全般を悪者にし、新しい商品開発を進め、世の中には抗菌商品が溢れている。改めて、菌とは共生するものという認識が重要だと思う。

リンクより引用します。

※※※以下、引用※※※

 大切な子供をできるだけ清潔な環境で育てたいというのは親として当然の思いだが、それが裏目に出ることもあるようだ。清潔で病原体の少ない環境で育った子供は、白血病になるリスクが高くなるというのだ。

■清潔な環境が白血病の引き金に!?

 今月21日付の英「Daily Mail」によると、清潔な環境で育つことでリスクが増すのは急性リンパ性白血病(ALL)という病気だ。ALLは白血球の一種であるリンパ球が成熟する前にガン化して無制限に増殖してしまう病気で、主に6歳以下の小児に多い病気とされている。日本でも年間数百人の子どもが白血病と診断されている。

 なぜALLが発症するのか、その原因はこれまで謎とされてきた。一部には染色体異常や遺伝子の変異が原因というケースも見られるが、原因となりうる遺伝子変異を持って生まれた子のうちALLを発症するのは1%という研究もある。

 ALLの原因は何なのか、発症を防ぐことはできるのか?この難題に長年取組んでいる英国ロンドン大学ガン研究所(ICR)のメルヴィン・グリーブス教授は、つい最近、一つの答えに行き着いた。それは生まれた後、どれだけの病原菌にさらされ、感染したかであった。

 グリーブス氏はALLの発症には、持って生まれた遺伝子変異と生まれた後の病原菌への感染の二つの要素が絡んでいると考えている。ALLは白血病になりうる遺伝子変異を抱えて生まれた子どもが、一つ以上の一般的な感染症にかかった後に引き起こされるという。だがグリーブス氏によれば、それは主に生後1年を他の子どもや兄弟もいない、“きれいな”環境で過ごした子どもに起きているというのだ。

 この説は動物実験でも裏付けられている。ALLの原因となる遺伝子変異を持つマウスを無菌環境で育てた後、一般的な病原体にさらしたところ、ALLを発症したのだという。また、過去には保育園に通う幼児のALL発症リスクが、そうでない子どもより30%低いことも示唆されている。保育園など集団の中にいる子どもは他の子どもから病原菌をもらいやすく、免疫系が適切に刺激されているため、ALLになりにくいと考えられるのだ。

 リンパ球は体内の免疫系を支える細胞であり、体内に入り込んだ病原菌やウイルスといった異物を排除する役割を担っている。以前より、幼少期の清潔さと自己免疫疾患やアレルギー発症の関連が示唆されている。「最も重要なのは、小児白血病の多くが予防可能である可能性が高いことです」と、グリーブス氏は生まれた直後から免疫系を適切に刺激することで、ALLの発症を防げると語る。グリーブス氏の研究は今月21日付で「Nature Review」に発表された。

※※※引用、以上※※※

 

 

 

 

野崎章