子どもの小さな嘘。実は親がやりがちな叱り方が原因かもしれない

子供が嘘をつく。何で? と思っているお母さんに


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○子どもが小さな嘘をたくさんつくので心配です
Q. 子どもたちは元気で良いのですが、小さな嘘をたくさんつきます。例えば、帰宅時間が遅くなった理由、忘れ物をした理由、塾を休んだ訳などです。他にも挙げればきりがありません。人から信用されなくなるのではないかと心配です。(小3男児、小5女児のお母さまより)

○嘘をつく心理を考えてみましょう。
過去に正直に話して親から叱られたり、嫌な思いをしたりしたため、子どもは、親の満足する答えを探し、お互いに不愉快にならないようにします。こうした心理が子どもに小さな嘘を重ねさせます。
つまり、親が子どもに嘘をつかせていると言っても過言ではありません。子どもが嘘をつかなくて済むコツをお伝えします。

1.知らない振りをやめる
「学校からの手紙出した?」「お弁当箱出した?」「宿題済んだ?」こうした質問を子どもにしていませんか?
学校からの手紙はまだ見ていない、お弁当箱も出されていない、宿題も済んでいない、全て知っているのに、わざわざ子どもに質問しています。

子どもは叱られるのを避けるために「出したよ」「済んだよ」というかも知れません。そう、こうした親の質問は、子どもが嘘をつきたくなる問いなのです。

もっとシンプルに「学校からの手紙出してね」「お弁当箱出してね」「宿題するのよ」と言えばいいのです。「知らない振り」つまり、親が「小さな嘘をついた質問」を続けていると子どもも嘘をつきます。

2.子どもに安心感を与える
正直な子どもには「親に対する安心感」があります。
困ったときは親が助けてくれる、親は自分の味方になってくれる、親は相談に乗ってくれると思っていれば、子どもは親に嘘をついたり、ごまかしたりする必要がありません。日頃から、子どもには「何か困ったら何でも言ってね、一緒に考えよう」と伝えましょう。

親は子どもに対して無償の愛情を注ぎ、ありのままを受け入れることが大事です。例えば「嘘つきは嫌い」と日頃から言っていたら、「こういう子どもでないと愛さないよ」という条件付きの愛情になり、ありのままの我が子を受け入れることになりません。「親から嫌われたらどうしよう」「嘘つきと思われたらどうしよう」とびくびくすることになり、子どもは親の満足するような自分を演じる(=嘘つき)ことになるのです。

3.子どもを受け入れる
どんなに「正直は大切だ」と言うことを説明しても、まずは親が子どもを全面的に受け入れなければ意味がありません。
 何か失敗をしたとき厳しく叱ったり、そのことを受け入れずにしつこく嫌みを言ったりしていると、子どもはどうしても嘘をつきたくなります。自分を守りたいから、親に認めてもらいたいからです。
厳しく叱られる、しつこく嫌みを言われるとわかっていると、どうしてもごまかしたくなるのは当然でしょう。まずは、何があっても子どもの言動を受けとめることからスタートしましょう。

○家庭教育アドバイス・・・「嘘は習慣になる」
一旦嘘をつき、上手くごまかせると、もうそれは習慣になってしまいます。初めのうちは恐る恐る嘘をついていても、それがバレなければ嘘をつくことに抵抗がなくなるからです。子どもが嘘をつく理由は、自分を守るためです。嘘をつく以外に方法を知らないからです。

大抵の子どもたちは、幼いうちに嘘を覚えてつくようになります。だからこそ、「金の斧と銀の斧」「狐と猿の家柄比べ」「狼少年」といった嘘を諫める寓話が多いのです。

嘘をついているとわかっても、まずはその言動を受け止めましょう。そしてそれが嘘だとわかっていること、嘘をついた理由を「穏やかに」尋ねましょう。子どもの理由によっては、親としてのこれまでの言動を振り返り、改めることが必要です。

 

 

 


加藤俊治