早期英語教育の罠

昨今の暗記型英語学習への警鐘

リンク(リンク

幼い子供たちは音声にとても敏感で吸収力が高いです。ですから、英語漬けに近い環境にいると、聞き取り力や会話力はどんどんと伸びます。ところが、リーディングは、なかなかそうはいきません。文字をしっかりと認識し、その意味を理解する必要があるからです。また、これは、国語について考えれば簡単に分かることですが、意味内容についても、リスニングよりリーディングの方がレベルが高く、その傾向は年齢が上がるにしたがってどんどんと開いていきます。なぜかというと、スピーキングと違い、リーディングの場合には情報が文字として残るからです(視覚は聴覚の10倍程度の情報を処理しますので、「文字として視覚的に残る情報」は深く複雑になります)。

(省略)

実際のところ、日本で販売されている問題集やアプリの類には、ごく一部の例外を除いて、「ただ頭を悩ませるだけ」としか言えないような問題がまだまだたくさんあります。先日も、ある問題集を見ていて、「つぎの英文と同じ文型の英文を選びなさい」という問題があるのを見つけ、大いに驚いたものです。それを解いた例も見たのですが、生徒がSやVやOやCをあちこちに書いては消しているのを見て暗澹たる気持ちになったものです。私の視点で見る限り5文型は不要です。無くてもなんら問題なく英語は読めますし、書くこともできます。百歩譲って説明に使うとしても、分類をさせるのだけは避けたいところです。どれがOかどれがCか、さらにはいつの間にかMが登場して、どれがMか?等々。

(省略)

この辺りについて、私たちは何か妙な固定観念を持っているように思えます。一つには、「英語は外国語だ。だからまずdeskやappleなどから始めないといけない」と考えている点、もう一つは同じ理由で、「生徒が覚える英単語数にはしっかりと制限をかけないといけない」と考えている点です。前者については、妥当なところもあります。しかし、後者についてはどうでしょうか。実際問題として、生徒はどんどんと「新しい日本語」を覚えていっています。全科目を見渡せばそれはかなりの数になるでしょう。そこに便乗すれば、高度なものも含め相当な数の語彙を身に付けることができるはずです。

 

 

 

 

匿名希望