親が無意識の内にやってしまう「親ハラ」で子どもの笑顔が奪われる

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「虐待」と聞くと、子どもに暴力を振るったり、耳を塞ぎたくなるような暴言を吐いたりといった極端なものを思い浮かべてしまいがちですが、私たちが日常的に言っている「言葉」も、立派な虐待なのかもしれません。今回のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』では著者で家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんが、親が無意識のうちにやってしまいがちな優しい虐待「親ハラ」に警鐘を鳴らしています。
 
◆子どもに注意するのは「親ハラ」?

Q. 勉強しなさい、早く寝なさい、というのは、親が子に身につけさせたい習慣だからです。
でも、それを言うことが「綺麗な虐待」とか「優しい虐待」と言われます。
これは、子どもに嫌われたくない親の言い訳にしか思えません。なぜ子どもに注意してはいけないのですか?(小6男児、中2女子のお母様より)

A.柳川さんの回答

注意することは必要です。その方法を間違うと「虐待」に繋がると言っているのだと思います。
「親ハラ」や「きれいな、優しい虐待」と言われる子どもに対する親の姿勢をお伝えします。

1.親ハラとは

上司から「君のだらしなさは誰に似たのか?親か?それでも一家の主か?」
などの嫌みを毎日のように言われ続けたら、パワハラとして訴えたくなりますね?
では母から「だらしないわね、誰に似たのかしら?弟はきちんできてるのに、それでもお兄ちゃんなの?」
と毎日言われたらいかがですか?やはり嫌な思いをしますね?
上司の場合はパワハラで、親の場合は「親だから仕方ない」と言うことはありません。
例え親でもハラスメント、つまり嫌がらせやいじめで、同じように深い傷を負うのです。

2.きれいな虐待、優しい虐待とは

きれいな虐待も優しい虐待も、自尊心を踏みにじる行為のことです。
過干渉や人格を否定するという意味では、暴言を吐かれている状態と同じ状況です。
というのも、ありのままの子どもを認めず否定しているという点で同じだからです。
これは、親自身も無意識にしていることなので気づいていません。
子どもの意見を聞かず、親と違う意見は認めず、こうしなさい、ああしなさいと子どもに指図することで、子どもは無意識に支配される癖がつきます。こうなると知らず知らずのうちに支配されやすくなってしまうため、共依存、セクハラ、パワハラなどのパワー(支配)を使った問題に巻き込まれます。
親の愚痴を聞かされることもきれいな虐待をされていると言えます。
家に押し売り業者がいるような感覚でしょうか。つまり、子どもが意見を言っても聞いてもらえず、親が、自分の意見を買え買えと言い続けるしつこいキャッチセールスです。
子どもは無視され、親のストレスのはけ口になっています。

3.どうすればいい?

親は自覚なしに子どもを支配しがちです。「親の言うことを聞かせよう」とすることです。
これをやめましょう。人として子どもを尊重しましょう。
例えば「さっさとしなさい」と怒りながら指示したとき、子どもは親がなぜイライラしているのかわかりません。
そして、さっさとしていないと決めつけ、自分を認めてくれない親に反発をします。
子どもが指示や命令に反発するのは、ありのままの自分を認めてもらえていないと感じるからです。
そんなときは、「早めに片付けてくれると、助かるわ」というように、命令とは逆の、感謝する気持ちを伝える言い方をしましょう。この言い方は子どもを安心させますし、親の言葉に素直になれます。
親は、命令や指示をして子どもに言うことを聞かせることができれば、楽で安心です。

◆子どもを人として尊敬する
 
そして子どもは、親に叱られたり、親が不機嫌になるのを避けるために、親の言いなりになります。
しかし、自分を認めてもらえないまま、親の理想の子どもを演じ続けるため、心には澱のようにストレスが溜まっていくのです。
生活習慣のしつけや社会のマナー、礼儀などを教えることは親としての務めです。
その教え方、伝え方を間違えないようにするためにも、子どもを尊敬しましょう。
人は愛されることによって、人を愛することを学んでいくように、尊敬されることで、人を尊敬することを学びます。
尊敬していれば、相手を支配しようとは思いませんし、相手の声に耳を傾けるのです。

 

 

 

 

華里