こういう子はほぼ100%伸びる

リンクより引用
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一言で言うと、「じゃあこれはどうなの?」とするっと聞ける子は間違いなく伸びました。私が知る限り100%だと思います。

 何度か書いていますが、私は昔、小さな学習塾で塾講師のアルバイトをしていました。

~中略~

で、そんなバイトをやっている内に、「どんな子は伸びやすい」「どんな子は伸びにくい」というのは、飽くまで経験則ですが、なんとなくわかるようになりました。

 今回は、経験則の中から、「こういう子はほぼ100%伸びた」というパターンの話をしたいと思います。

冒頭にも書いたんですが、何かを理解出来た時に「先生、じゃあこれはどうなの?」と聞ける子で、救い上げられなかった子は一人もいません。
 私はこれを、「興味が連鎖する子」と呼んでいて、塾の中でもそんな風に共有していました。

つまり、

・何か一つのことが分かった時、それだけで満足しないで、次の疑問に発展させることが出来る子。
・一つの興味が満たされた時、更にその次は、という興味を見つけられる子。
・更に、それを大人に聞くことが出来る子。

これ、言葉にしてしまえばたった三行なんですが、本当に色んなものに繋がってくる話だと思うんですよ。

ある回答から新しい疑問を発見できるというのは、つまり問題発見能力、課題発見能力に繋がり、環境さえ整えば自分自身でどんどん課題を見つけ、解決していくことが出来るようになる可能性があります。

 相手の説明に対してさらに疑問を掘り下げることが出来るというのは、「相手と議論が出来る」ということに繋がり、会話・対話を素材に自分の思考を深めていくことが出来るようになる可能性があります。

 興味を達成した時点で満足しないというのは、「ついで」で知識を深めることが出来るということでもあり、勉強で得られる知識の効率を上げられる可能性があります。「ついで」で勉強が出来る子、って物凄く強いんですよ。

 「大人相手に、感じた疑問をするっと口に出来る」というのは、つまり「大人に聞いても無駄だ」という不信をまだ完全には持っていないということで、学校でも家庭でも、大人から色んなことを吸収することが出来るようになる可能性があります。

落ちこぼれてしまった子の中には、「そもそも大人から何か知識を得るということを一切諦めてしまっている」という子もいて、恐らく家庭環境とか色んな原因があると思うんですが、そういう子にはまず「知識を得ることって楽しいんだよ」ってところから始めないといけないから大変なんですよ。

 「分からない」は本当に、ちょっとしたボタンの掛け違いから始まります。
興味を繋ぐことが出来る子、疑問を掘り下げられる子というのは、そもそも学ぶ意欲は決して低くないので、ちょっと歯車がかみ合えば簡単に出来るようになるんです。

逆に言うと、そういう疑問を持つことが出来る、本来は意欲が高い子でも、ほんのちょっとしたきっかけ、ほんのちょっとしたかけ違いで授業についていけなくなってしまう、という話でもあります。

 こういう子も、外から一見しただけでは単なる「授業についていけていない子」なので、大人は単純に「勉強嫌いな子」とか「学ぶのが苦手な子」という風に判断してしまい勝ちで、時にはそのままその子の意欲をスポイルしてしまうことすらあります。

けれど、実際よく聞いてみると、「学びたい」「知識を得たい」っていうサインを必死に出してる子もいるんですよね。

そういう学習意欲をスポイルしない、伸ばしてあげる、そして出来ることなら救い上げてあげる。そして、現在は学習意欲を持っていない子でも、「じゃあこれはどうなの?」と聞くことが出来るようにしてあげる。それが、私自身の目標でもありました。

 
「興味が連鎖する」というスタンスというか、指向自体はどうやって育つのかなあ、という話もあります。

これについてはそこまで自信はないのですが、「子どものちょっとした疑問にどこまで付き合ってあげられるか」というのは、一つの指標になるのかもなあ、と今は思っています。

子どもは本当に色んなことに興味を持ちます。で、「これなんで?」と聞いてきます。この時、それがどんなにちょっとしたこと、どんなにバカバカしいことであっても、出来るだけ真面目に答えてあげる。

で、ある知識を得た後、更にそれが別の知識につながるともっと楽しい、という経験をさせてあげる。そういう経験の積み重ねが大事なんじゃないかなあ、と。

いや、これについてはまだ家庭内での実践中であって、実際どうなのかはよく分からないんですが。いずれ、もうちょっと明確になってきたらまた書きたいと思います。

なにはともあれ。子どもが何かを理解出来た時、見せてくれるうれしそうな笑顔は今でも大好きで。子どもの「知りたい」というサインを見逃さず、出来ることならそこを起点にどんどん伸ばしていってあげられればなあ、と考えている次第なのです。

 

 

 

別所彦次郎