「関係性の貧困」 誰にでもほっとできる「心の居場所づくり」からはじめます。

子どもの居場所、子育て環境の在り方はいろいろ取り組みがされ始めましたが、親の居場所・地域との関係性はどうなのでしょう?
一緒に暮らしている親子だからこそ、子だけ、親だけではなく、どちらも影響しあっていると思うので、両方を引き上げられていけるといいなと感じました。

**「居場所」は人がつながり、いろんな社会資源をつないでいく機能(リンク)**

親の声「自分が病気にもなることすら許されない」
ひとり親家庭のお母さんやお父さんたちは、制度の届きにくい生活の狭間で、悩みながら日々懸命に仕事や子育てや家事などをしています。
スマイルキッズ代表/ブリッジフォースマイル 佐賀事務局 スタッフで、子ども5人のひとり親家庭である『福島めぐみさん』は言います。

「どんな境遇になっても、子どもを見捨てたい親などは絶対にいない。」
「子どもに自分の家庭が貧困だとは思わせたくない。」

制度の矛盾などに葛藤を抱えながらも、現実での子どもや自分自身の今と未来のために毎日をしっかりと暮らしているのです。

学校に入学する時に子どもは言います。
「制服は貰い物でも我慢するけど、バックだけは友達と同じ新品がほしい。」
子どもが学校から教材購入案内をもらってきても
「家庭状況を知っている子どもは、教材が必要、新しい物がほしいとなかなか親に言えない。」

保育園のお昼寝布団からはじまり、ランドセル、画板、お習字セット、絵具セット、ピアニカ、裁縫セット、縦笛、制服、ヘルメットなどなど、親はいつも子どものために節約しながら、歯を食いしばっても常に笑顔で働き続けています。

そんな状況のなか、子どもの居場所ももちろん大切ですが、本当は親への支援が不足しているのではないかと考えています。
子どもも、そして親も精一杯生きています。
生活するなかで課題も多いですが、行政等の支援は、
「情報がわかりづらい・・・」
「役所に手続きに行くのに仕事を休むのは・・・」
ひとり親家庭の現状を知らない人に本音、本心で相談ができない。
 現状を知って対応してもらえなければ、私たち(相談者)は相談の機会を失ってしまう。」
という理由で必ずしも十分に届いていない現状があります。

情報提供だけでも助かるようなケースも多く、このちょっとした助け合える関係があれば乗り越えていけることが、日々仕事に忙しく、親同士や地域との繋がりづくりが難しいこともあり親が孤立してしまいがちです。
関係性を深められるキッカケとなる『繋がれる場』、顔を合わせて話せる『対話の場』、そんな『親の居場所』こそ必要なのだと実感しています。

仕事に育児に目いっぱいで頑張っている、親たちの気持ちに少しでも余裕ができれば、親自身の心の孤立、心の不安が必ず無くなります。
そして、子どもとも笑顔で向き合え、前向きに日々の生活を過ごして行けるのだと実感しています。

 

 

 

鎌田華菜