シュタイナー教育は、子供たちの探求回路を育てる教育

シュタイナー教育の理念や教育方法を見ていくと、子供たちの本来の能力を如何に伸ばしていくかを考えているように感じられます。
余計なものを押し付けずに、自らが成長する場と機会を与える教育で、本能と共認と探求、そして観念を一つ一つ引き上げていくことを目指しているようです。

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シュタイナーは教育理念をこう言っています。

「子どもの魂の中にあれこれいろいろなものを注ぎ込んではなりません。そうではなくて子どもの精神の前に畏敬の念を持つのです。この精神は自分自身で成長していきます。私たちの責任は子どもたちの成長を妨げる障害物を取り除き、その精神が自分自身で成長するきっかけをつくってあげることなのです」

シュタイナー教育は一人ひとりの個性を尊重し、個人の持つ能力を最大限に引き出す教育です。そのためには、その学年、その年齢にふさわしい授業カリキュラムを学び、知的能力だけでなく、手足を動かした芸術作業にも重点を置いて取り組んでいます。豊かな心を持ちながら、頭と手足を使って生き生きと活動する中で、自分の能力を発展させていける人間形成を行っています。

■0歳~7歳 身体を動かしながら育む「意志」の力

0歳~7歳の時期は、遊びやいろいろな動きを通して身体が鍛えられ、自由でクリエイティブな創造性が育まれます。

ですから0~7歳児にとって遊びはとても大切であり、メインとも言える教育になります。同時に規則正しい生活を通しても身体はつくられていきます。身体の育成とクリエイティブな遊びが身体にみなぎるエネルギーをつくり、しっかりした行動への「意志」が養われていくのです。

小学部1年生までは0歳~7歳の時期にあたります。普通の学校では、小学校にあがるとすぐに授業が始まり、身体と心の成長が追いついていない場合がありますが、シュタイナー教育では1年生はならしの時期、ある意味では幼稚園時代の延長と考え、それに見合った教育をしていきます。この時期は子どもにとって現実世界というよりは、メルヘンの世界の方が大切です。ファンタジーの世界で、自分で想像した内側から湧き出るイメージを大切にするればするほど、子どもの内側の世界が豊かになってきます。それが後にやってくる思春期における内面形成・思考形成の土台になるのです。

■7歳~14歳 心と感情を形成する

7歳~14歳の時期は、自分でたくさんの豊かなイメージをつくって学ぶことで心が育成され、感情の土台ができあがります。

この時期に子どもたちは初めて、学びの世界に向かっていきます。この時期の学びは、幼少期のように身体を動かさなくてもよくなります。先生の言葉を聞いてイメージを抱くことで、その世界にすっと入っていくことができます。これは自分の中で映像をつくることができるようになっているからです。

■14歳~21歳 思考を形成する

14歳から21歳の時期は頭部の力、思考の力がはたらいていく時期です。

それまでは知識を得るだけだったのが、この時期から論理的に思考したり、自分の中から湧き出したイメージとイメージをつなげていったらどういう関係ができるか、という思考の土台ができるようになります。

 

 

 

高嶋靖男