頭のいい子を育てる"ハグ"の正しいやり方~ただ抱きしめればいいわけじゃない

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「待つ、褒める、肯定する」が子供の学力を高める
筆者の元には、日々、子育ての相談が数多く押し寄せるが、母親を中心とする相談者の話をよくよく聞いてみると、結局のところ「頭のいい子に育てたい」という願望が見え隠れする。

これは親なればこその願いである。「這えば立て、立てば歩めの親心」は親になった者だけが味わえる特別な感情かもしれない。昔、よく聞いた「末は博士か大臣か」ではないが、わが子にはできるならば社会から強く求められる人材に成長してもらい、そして幸せに暮らしてほしいと親が願うのは無理からぬことだろう。

その際、必須なのは一定程度以上の学力や人間力だが、親が子どもにどう接し、どう育てたら、子どもの学力や人生に対して、より良い効果を与えることができるだろうか。

長年の子育て相談の経験を踏まえ、確実に言えるのは「待つ、褒める、肯定する」の3点だ。実は、後述するようにこれらの実践方法のひとつとして「ハグ」も入ってくるのだ。順番に効用を説明していこう。

中略

ハグという愛情コミュニケーションでわが子が「頭のいい子」に
そこで、とりわけ小学生以下のお子さんをお持ちの親御さんに推奨したいのが「ムギュー」という「ハグ」なのである。言うまでもなく、ハグは愛情表現であり、良好なコミュニケーションを促す。甘やかすのではない。甘えさせることで愛情エネルギーを子どもの心にチャージする。そうした行為が、子どもの精神を安定させ、集中力や好奇心といったいわゆる「頭のいい子」に共通する部分を強化させる可能性が高いのだ。
筆者の友人に、ナニー(注:在宅や訪問でベビーシッターと家庭教師をする、英国発祥の職業)の仕事をしている女性がいる。彼女は先日、こんなことを言っていた。
「(親の代わりに)幼稚園にお迎えに行くんだけど、その子(3歳)は幼稚園ではものすごくお行儀も良い、いい子なんだけど、私に会うなり豹変するの。聞き分けがない、わがままなお嬢さまに大変身」
その理由を聞くと、こう教えてくれた。
「両親はステータスの高い仕事をしていて、すごく忙しい。あの子のわがままは『ムギューッが足りないよ!』っていう心の叫びのような気がする。私はナニーとして、たくさん話しかけるし、ハグもいっぱいするけれど、やはり親にはかなわない……」
私は再びこう問い返した。
「でも、ステータスの高い仕事に就く賢いご両親だったら、わが子にいっぱいハグしてあげてるんじゃないの?」
すると友人ナニーは首を横に振りながら、こう言ったのだ。
「それは、親のタイミングでしょ? あの子のタイミングじゃない。あの子が『今! 今、ママにムギューッってされたい!』って時に限って、ママはいない。彼女は自分の優先順位が一番じゃないことに心を痛めているのかもしれない。“仕事と自分”を天秤にかけて仕事を取らざるを得ない親をわずか3歳にして、思いやっているって感じ。子どもが小さければ、小さいほど“ムギューッ”は子どものタイミングでやらないといけないと思う」

もちろん、これは友人ナニーが担当している、その女の子の事例であり、すべての子どもに当てはまるわけではないだろう。そして、親の仕事や働き方は各家庭によってさまざまな事情があることも承知している。さらに言えば、365日、「ムギュー」を課せられるのは親としても正直しんどい。

 

 

 

落地独歩