体験知を積み重ねたからこそ得られた学び

「もしかしたら早い段階で本やインターネットを用いていたら、自分が知りたかった情報にすぐにたどり着けたのかもしれません。しかし、彼は一見回り道にも見えるプロセスの中で、身の回りに存在するさまざまな紙の材質にまで興味を広げ、最終的にはポイの強度の絶妙さを実感することとなりました。」

大人にとってはどうでもよい、人によっては「くだらない」と思えることも、子どもにとっては貴重な発見のきっかけになる。

自分も子どもの頃は、こんな気持ちを持っていたはず・・・

思わず引き付けられるコラムです。

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「なぜポイの紙は水に濡れるとぐじゅぐじゅになるのか?」

 お祭りの金魚すくいやスーパーボールすくいで使う「ポイ」。ポイに張られた紙がもう少し破れにくければ、もっとたくさんの金魚やスーパーボールを持って帰れるのに。小学4年生のK君が選んだテーマは以前よりずっと気になっていた疑問から生まれました。

「実際にスーパーボールすくいをして、ポイの様子をじっくり観察してみいひん?」

 最初のアクションについて、私から一つ提案してみました。まずは手を動かしてみることで、何か気づくことがあるかもと考えたからです。

「うん、やってみたい!そしたら、実験で使うポイが要るね」

 遊びながら実験できるということで、気分はノリノリのようです。

 彼は自分の家の近所にある大型の100円ショップやおもちゃ屋さんを巡り、何とかポイを入手することに成功。いよいよ準備万端整いました。
 実験用に購入したポイは、枠の部分を外してスペア紙を入れ替えることで繰り返し使える仕様になっていました。

 ポイを半分だけ濡らすやり方だと長持ちする?

 一旦ポイ全体を水につけてみた方が破れにくいかな?

 ポイを水に入れる角度は斜めが良い? それとも平行の方が良い?

 普段のお祭りの時とは異なりポイが使い放題なため、心置きなくいろいろなパターンを試すことができます。
 実験を重ねるうちに、彼のスーパーボールすくいの技術がみるみる上達していくのを見て、何とも愉快な気持ちになったことを今でも覚えています。

 ある日、私の知人がわざわざ授業を見学にいらっしゃいました。せっかくなので、K君がこれまで取り組んできたことを自分の言葉で説明してもらうことにしました。

「なるほど、他の紙で試してみても面白そうだね」

 実験の話を興味深く聞いていた見学者の方がおっしゃった一言に、2人とも思わずハッとさせられます。

(たしかにポイ以外の紙の強さはどれくらいなんだろう……)

 気になることは試してみようということで、教室内にあったポケットティッシュとトイレットペーパーを使って早速実験を開始しました。
(中略)
 この実験をきっかけに、さらに様々な種類の紙を調べてみようということになりました。もしかしたらポイに近い材質の紙を見つけられるかもしれません。

 箱ティッシュ、コピー用紙、トレーシングペーパー、ペーパータオル……。

 私たちは普段の生活で目に留まったものを次々に調査対象に加えていきました。その中でもペーパータオルの検証が特に印象に残っています。
 ペーパータオルは手触りがざらざらで、実験前はすぐ破れてしまうに違いないという予想を立てていました。

 K君はすっかり慣れた手付きで、スーパーボールを次々にすくい上げていきます。

「全然破れそうにないなあ」

 予想に反し、実験を開始してから30分を過ぎてもポイには全く変化が見られません。
 もしかしたら新記録が出るかも……淡い期待が頭をよぎります。

 順調に増え続ける記録と、近づいてくる授業の終了時刻。親御さんがお迎えにくる時間ぎりぎりまですくい続けたスーパーボールの数はなんとまさかの”1千個”に到達しました。

「すげーーーーー!!」

 予想外の結果に驚きと喜びを爆発させていました。

 実はこのペーパータオル実験には後日談があります。
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