3年生までは外遊び中心で!

子どもの仕事は遊び。
特に成長に直結するのは、『外遊び』と言われています。
しかし、幼稚園までは外遊びがたくさんできても、小学校に入った途端に外遊びの機会が減ってしまうことが多い。
小学校に入っても、3年生くらいまでは外遊びを中心とした学びの場の創出が急務です。

以下、リンク より引用
>幼稚園や保育園時代は、遊ぶのが仕事。でも入学してからも遊んでばかりだと、ちょっと不安になってしまうのが親心ではないでしょうか。
 
その一方で、教育関係者など、子どもにかかわる専門家には「外遊びをすることが基礎学力や社会性、やる気など、さまざまな能力を育てる」とする見解が少なくありません。
 
ではいったい外遊びがどのように学力につながるのでしょうか。カリキュラムの三本柱の1つとして野外活動を据えている「花まる学習会」で、毎年数千人単位で野外活動の指導に当たっている箕浦健治先生にお話をうかがいました。
 
●意欲、集中力、空間認識力……勉強に必要な力は外遊びで培われる
 
外遊びが基礎体力や社会性、創造力などを育てるというのは納得できるのですが、学力につながるというのは、ピンとこない気がします。
 
箕浦 「学力というのが『テストでいい成績がとれる』ということであれば、たしかに外遊びをしなくても十分伸ばせるかもしれません。
 
もちろんテストの点数はよいに越したことはありませんが、それがすべてではありません。本当の学力というのは、『生き抜く力』であり、それにはどんな人ともうまく関われる社会性や、何でも自分から積極的に取り組む意欲、やりきるための集中力など、さまざまな能力が含まれています。これらは、机上の勉強では決して育ちません。
 
例えばテストの点数がいい子が、より勉強のレベルが上がったとき、これまでのようにテストでよい点数をとるには、難しい問題を自分でがんばって解こうとする意欲や集中力が必要です。
 
また、算数で言えば、低学年のうちは難しい計算問題が解ければよい点がとれますが、徐々に思考力を重視する文章題が多くなってきます。文章題を解くには、図形や空間の認識力、理論を積み重ねる力などが必要ですが、知識だけでは太刀打ちできず、すぐに伸び悩んでしまいます。
 
やる気や集中力、社会性、空間認識力……このような力は実体験を通じて育つものであって、その体験を積むのに最適なのが外遊びなのです。
 
子どもは楽しいことには驚くほど没頭します。ワクワクすることには自分から積極的にかかわり、ああでもない、こうでもないと試行錯誤します。野外では体をめいっぱい使い、五感を研ぎすませて遊びます。こうした経験の積み重ねが、後から勉強で入ってくる知識と結びつくことで、本当の学力が作られます。低学年のうちにやや遅れることがあっても、外遊びを豊富にしてきた子は、高学年から伸びてくることも多いのです。
 
少なくとも小学校3年生くらいまでは、遊び、それも外遊び中心の生活をしていても何の問題もないと思います」
 
●どんな遊びでも、子どもが夢中になれることをさせてあげて
 
実際に、どんな遊びでどういう力が育つのでしょう?
 
箕浦 「例えばあるとき、川遊びで石を積みながらダム作りをしていたのですが、川遊びが大好きで、経験が豊富な子どもは、『土台は大きいほうがいいよ』とか、『このとがっているところに積んだら崩れるぞ』『平たい石は(積みやすいから)貴重だぞ』と言いながら遊んでいる様子が見られました。
 
石を積んで水に流されないダムを作るにはどんな形がいいのか、頭の中でダムの形をイメージして組み立てる力が必要で、これがいわゆる『空間認識力』につながります。
 
『空間認識力』は、物体の大きさや形、その立体の裏側などを素早く正確にイメージする力のことで、算数の立体の問題などを解くときに必要な能力です。こうした力は、小さいころから身につけておかないと、高学年になってからではなかなか伸びにくいと言われています。
 
また、別のサマースクールの際に、子どもたちが何もない場所で、丸太と木の板を使ってシーソーを作ったことがありました。その創作力もすごいのですが、シーソーで遊ぶ機会が少ないためか、最初はなかなかうまく遊べません。
 
そのうち1人の子が『俺のほうが重いからうまくいかないんだよ』と言い出したんです。ふだんは『○㎏』などと言葉でしか感じられない重さを体感し、重いと板が下がることや同じくらいの重さだとバランスがとれるということを遊びの中で瞬く間に理解できたわけです。
 
自然現象の体験も重要です。私は夕立があっても、『天然のシャワーを浴びよう』と、どしゃぶりのなかで遊ぶことがあります。しばらく遊んだ後、周囲が明るくなって虹が出てきたとき、子どもたちはとても感動するんです。
 
例えば、テレビで虹を見たとしても『きれいだね』という通り一遍の言葉しか出てきませんが、こういう場面では、子どもたちからは『お母さんに見せてあげたい』とか『今日、これをみんなと見られて幸せ』なんて言葉が出てくるのです。
 
これは感動したときにしか出てこない心からの言葉ですよね。
 
こんなたくさんの感動経験が子どもたちの言葉をつくり、作文や人の心に伝わる言葉を使えるようになっていたのだと私自身も実感しました」
 
感動の経験もまた大切なんですね。
 
箕浦 「だからといって、これまでお話ししてきた遊びを、親が子どもに『させる』のでは意味がありません。子ども自身が自分で見つけたことだから興味を持って、何時間も楽しんだり、試行錯誤しながらいろいろな遊びを作り出したりすることができるんです。
 
どんな遊びでも、子どもたちはいろいろなことを学びます。まずは、親が指図せず、思い切り遊べるような時間を持たせてあげることを心がけてほしいと思います」

 

 

 

望月宏洋