読み聞かせで「考える力」を養う7つの問いかけ

リンク子どもには「因果関係」をまず意識させよう
2~3歳のうちは「見る力」「聞く力」「知識・語彙力」を積極的に高め、4~5歳以降は「考える力」「伝える力」を重点的に伸ばしていくといいでしょう。

■「考える力」を伸ばす問いかけ
「あなたはどう思う? (What do you think?)」
「なぜそう思う? (Why do you think so?)」

という基本的な問いかけをはじめ、子どもに自分で考えるきっかけを与えれば与えるほど「思考力」や「判断力」は伸びていきます。そもそも考える力は、いままで子どもが考えたことがなかったようなことを半ば強制的に考えさせることによってはじめて鍛えられます。そうした負荷を微調整できるのは、子どもの発育を間近で見ている親なのです。

さて、一言で「考える力」と言っても、厳密に考えるとさまざまな能力によって構成されていることがわかります。具体的には

・論理的思考力/分析力
・想像力
・創造力
・俯瞰力/応用力
 
などです。
小さな子どもに論理的思考力を学んでもらうときに大人が意識すべきは「因果関係」です。例えば、「ご飯の入ったお皿を床に落としたら床が汚れる」「床を汚したらママ(パパ)が不機嫌になる」といった話は、大人であればあまり意識すらしない「因果関係」ですが、小さな子どもには、それがわかりません。それどころか、「物事には因果関係がある」こと自体を少しずつ学んでもらうことから「考える力」のトレーニングが始まるわけです。

■論理的思考力や想像力、創造力がつく
物事をロジカルに考えられるようになると、「見る力」や「知識・語彙力」といったほかの能力も駆使しながら状況を分析したり、事の顛末を予測したりすることが少しずつ得意になっていきます。子どものレベルに合わせて少しずつ問いかけの難易度を上げていきましょう。

また、考える力は必ずしもロジックの世界だけで完結するわけではありません。例えば、「この子はいまどんな気分かな?」「こんなことを○○ちゃんがされたらどう思うかな?」と問いかけることによって、人の気持ちを想像したり、ストーリーを自分の立場に置き換えて読んだりする能力が鍛えられます。

さらに、ロジックとは距離のある「創造力」も、問いかけ次第で鍛えられます。例えば、物語を読み終えたあとの世界を創作してもらったり、絵を描くことが好きな子なら絵本を丸ごと1冊つくってもらったり、読んだことのない絵本を、絵だけを頼りに話を即興でつくってもらったりすることで、その子の自由な発想力を発揮させることができます。

なお、創造力(クリエーティビティー)とは、思考の制約がない状態のことですから、子どもの創造力を伸ばしたいならとにかく「なんでもOK」にすることが重要です。論理的思考力や想像力、創造力などがついてくると、そのうちその子どもならではの考え方(批判力)を持てるようになります。

「考える力」を伸ばす7つの問いかけ
「○○ちゃんはどう思う?」
 「このお話の季節はいつだと思う?」
 「○○ちゃんならどうする?」
 「この子、どんな気持ちだろう?」
 「なんでこうなったと思う?」
 「じゃあ、どうすればよかったのかな?」
 「○○ちゃんも、こんなこと経験したね。そのときどう思った?」
いつもの読み聞かせも、“問いかけ”を意識することで子どもの能力と可能性をグンと伸ばすことができます。ぜひ、皆さんも「ダイアロジック・リーディング」を取り入れてみてください。