“10歳までに” 思いきり遊んでない人間は将来伸びない! 活躍できる子の遊び方②

“10歳までに” 思いきり遊んでない人間は将来伸びない! 活躍できる子の遊び方
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■「遊び」によって鍛えられる力
では、どんな「遊び」がどんな力を育むのか。いくつかの遊びを掘り下げて見てみましょう。

●【外遊び】→問題解決力・判断力・思考力など
NASA・ジェット推進研究所の採用方針にもあるように、これからの時代、問題解決力は必須です。この問題解決力が「外遊び」で身につくと主張するのは、『すこしの努力で「できる子」をつくる』著者で生物学者池田清彦氏。特に虫採りや魚釣り、山登りやキャンプといった、自然のなかでの遊びをすすめています。遊んでいて困難に直面したときこそがチャンス。「危機や困難を回避する方法」を探す経験が問題解決力を押し上げます。また、外遊びの定番とも言える鬼ごっこでは、「どうやったら捕まらずに逃げきれる?」と頭をひねることにより、思考力や判断力が鍛えられます。

●【折り紙遊び】→思考力・空間認識力・集中力など
先の読めない時代、思考力は強力な武器となるでしょう。折り紙は、思考力を鍛える遊びです。たとえば、折り紙の上手な折り方を考えるのは「論理的思考力」。その折り紙に顔を描いたり、部屋をつくってあげたりするのは「創造的思考力」。寂しそうだからと “友だち” をたくさん折るのは、「ケア的思考力(他者への気遣いや共感など)」です。また、折る向きや折る間隔を考えながら作業すると空間認識力が鍛えられるということも、脳科学の観点から認められています。脳医学者の瀧靖之氏は、集中力も強化されると話していますよ。

●【ごっこ遊び】→創造力・想像力など
東北大学加齢医学研究所川島隆太教授によると、「ごっこ遊び」は、場面やストーリーを自分のなかでつくり出す必要があるため、創造力が育まれるのだそう。四角い積み木を電話に見立てたり、砂場の砂を「小麦粉」だと言ってみたり、子どもの創造力・想像力に驚いた経験はありませんか? 教育学者で東京大学名誉教授の汐見稔幸氏も、「なにもない場所から遊びをつくり出す経験は、AI技術が発達していくこれからの時代に特に必要である」と話しています。これからは、ゼロからイチをつくることのできる人材が求められるはず。ごっこ遊びで創造力をぐんぐん伸ばしてあげましょう!

●【友だちとの遊び】→レジリエンス・コミュニケーション能力など
「一緒に遊ぼうと誘ったら断られた」「遊びのルールについて友だちとケンカになった」など子ども同士でのトラブルに悩む親御さんも多いかもしれません。ですが、子どもはそのトラブルから多くを学び、レジリエンス(回復力・復元力)やコミュニケーション能力を育みます。レジリエンスがあれば、「〇〇ちゃんは積み木遊びが好きじゃなかったのかな? ほかの遊びに誘ってみよう」と、必要以上に落ち込むことなく、次の行動を考えることができますし、コミュニケーション能力があれば、自分の考えをうまく相手に伝えることが可能です。ケンカになりそうな場面でも、必要以上に親が介入することはやめましょう。

■「習い事」と「遊ぶ時間」、どちらが大切?

上記で挙げた4つは、子どもの遊びのほんの一例です。子どもたちは、もっとたくさんの遊びをつくり出すことができるでしょう。しかし残念なことに、いまの子どもたちは習い事や勉強に割く時間が増え、自由に遊ぶ時間が減ってしまっています。NPO法人 子育て学協会会長の山本直美氏によると、「毎日習い事」「土日は習い事のかけもち」といった子どもも少なくないのだとか。

そこで、前出のダニエル・J・シーゲル氏とティナ・ペイン・ブライソン氏は、スケジュールを詰め込みすぎていないかどうかを定期的にチェックすべきと提案しています。以下1~5は子どもの様子、6~7は親の行動です。イエス・ノーで答えてみてください。

1.疲れていたり不機嫌だったりと、ストレスがたまっている様子だ。
2.忙しすぎて自由な時間がないようだ。
3.十分な睡眠がとれていない。
4.友だちやきょうだいと気ままに過ごす時間がないようだ。
5.家族みんなが忙しすぎて、決まった時間に一緒に夕食がとれない。
6.(※親の行動)子どもに「急いで!」とよく言う。
7.(※親の行動)忙しくてストレスがたまっているので子どもに対してもイライラしがち。

 いかがでしたか。もし1つでもイエスがあったならば、子どものスケジュールについて少し考えたほうがよさそうです。2つ以上のイエスがあった方は、スケジュールの見直しを真剣に考えてみてください。そして、子どもが自由に遊ぶ時間をつくってあげましょう。

前出の藤原氏は、「人生100年時代」と言われているいま、大学入学や有名企業への就職を目標とするのは危険だと警鐘を鳴らしています。どんな社会になったとしても、何歳になったときでも、自分の生きる道を自身で切り開いていけるのは、「10歳までに思いきり遊んだ、発想力の豊かな人」なのです。

(後略)

 

 

紀伊谷高那