厳しい「しつけ」で子どものやる気を奪う親の盲点~「しつけ」と「押しつけ」の決定的な違い~

しつけと押し付けの違い。
微妙な違いだが、大きくかわる


以下引用(リンク)
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人によって基準が異なる「しつけ」と「押しつけ」

子育てにおける「しつけ」と「押しつけ」、その違いを区別することは難しいですね。親が「しつけ」と思っていても、子どもには「押しつけ」と受け取られていることも多いでしょう。

親によっても、その認識はまちまちです。「人がいるところでは騒がない!」と叱る親を見て、あの親はしっかりしつけていると思う人もいれば、人様の迷惑になっていないのだからやりすぎでは、と思う人もいるでしょう。

また、学習習慣をつけることは「しつけ」の一環として考える人もいますが、やりたくない勉強を無理矢理やらせることは「押しつけ」と考える人もいます。つまり、人によって、しつけなのか押しつけなのか、その基準はかなり異なります。

(中略)

「しつけ」も「押しつけ」も、親の視点から見れば、目的は同じです。どちらも、「(こうするのがいいと思う)あるべき状態にする」ことです。

しかし、目的は同じでも、そこに至るプロセスが異なっていると筆者は考えています。

「子どもが泣きながらでもやらせる」か「やりたくなるようにさせていく」か、これらはどちらも結果は同じですが、プロセスが異なります。どちらの方法を取るかは個人の自由であるため、正解、不正解ということはありませんが、押しつけになってしまっているのではと思われる場合は次のように考えてみてください。

「しつけ」と「押しつけ」の異なるプロセス

・しつけ

子どもは今、どういう気持ちだろうかという視点も持ちながら、理想的な状況に近づけていく(子どもの心の状態を見ている)

・押しつけ

子どもの気持ちはともかく、どうにかしてやらせたい(子どもの心の状態が見えていない)

子どもに宿題をやらせる場合を例にあげて説明してみます。具体例からイメージができるかもしれません。

<宿題をやらせる場合>

【しつけ】

まず「やるべきことをやっていく」ことを日常生活の中で教えていきます。すると、宿題もやるべきことの1つなので、子どもはそれを自分で認識します。そして、やるべきときにやるように“仕組んで”いきます。
しかし、本人任せでは、自主的に動けないこともあります。その場合は、1週間の中で同じ時間帯、同じ場所で行うことを子どもと一緒に決めて、次の4つのステップで進めていきます。

<1>はじめにやり方を教えてあげる。
 <2>そして一緒に進める。
 <3>部分的に子どもが1人でできるようにやらせる。
 <4>その割合を増やして最終的に自分でできるようにする。

 

これで自律段階(放任段階)になります。

お子さんが幼い頃、歯磨きや、お風呂で洗髪するときどうしていましたか。はじめは親が一緒にやってあげていたはずです。しかも、無理やりではなく、歯磨きが嫌いな子でも、なんとか楽しい工夫を入れたりフォローする中で、徐々にできるようになっていったのではないでしょうか。これがしつけのプロセスです。つまり、「導く→自律(放任)」という一連のプロセスを重視しています。

【押しつけ】

単刀直入に「宿題やりなさい!」などの強制的な言葉を投げかける場合、子ども側からすれば、それは単なる「押しつけ」という印象を持つ場合が少なくありません。毎日言われ続ければ、そのうち子どもは慣れてしまい、押しつけという感覚はなくなるかもしれませんが、親はさらにエスカレートして、力業でやらせようとすることもあります。その場合、事態がさらに悪化するため、宿題に対する嫌悪感が、勉強そのものへの嫌悪感へと波及し、心が離れていくこともあります。

以上をまとめると次のようになります。

【しつけの場合】

自然といつの間にかやってしまっている状態が作られているため、とくに嫌悪感というネガティブな感情はあまり出てきません。目の前のことをやらせるよりも、やるようになるための生活全般のリズムを作るというプロセスのほうを重視しています。もし、うまくいかなければ、また修正して新しいリズム作りをしていきます。

【押しつけの場合】

無理矢理やらせられ、子どもの感情、感覚が無視される傾向にある状態。特徴として、すぐ結果を求めるということがあります。また、「押しつけ」のときに使われる典型的な言葉として、「きちんとしなさい!」「ちゃんとしなさい!」「早くしなさい!」「勉強しなさい!」等があります。

しつけ、押しつけにもバランスがある

ここで最後に大切なお話があります。

これまでの話を聞くと、自分がやっていることは「押しつけばかり」「もうやらないようにしないと」と思った方もいるかもしれません。しかし、実際の生活では、100%理想的な形にするというのも現実的ではありません。

「早くしなさい!」という言葉は、日々つい使うでしょうし、「宿題やったの!」など頻繁に口にしているかもしれません。そのたびに「また押しつけをしてしまった」と後悔する必要はありません。

「しつけ:押しつけ」は100:0にするものではなく、70:30や80:20と、押しつけのほうが全体的に少なく、「徐々に押しつけが減っていけばいい」という程度に考えるほうが結果としてうまくいくように思います。以上、参考にしていただければ幸いです。

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(匿名希望)