自らやりきるから本当の経験になり、
失敗も成功も次へ繋げていけるのではないのでしょうか。
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好奇心が旺盛な子どもは、本来であればなんでも「やってみたい!」「挑戦してみたい!」と思うはずです。しかし、やる前から諦めたり、失敗することばかり考えて一歩踏み出せなかったりするのはなぜでしょう。
その原因として「子どもに対する親の言動」が考えられます。もちろん、子どもに“失敗してほしい”と願う親はいないでしょう。しかし、わが子を失敗から遠ざけようとしたり、過剰に失敗を否定したりすることは、子どもの挑戦力を阻害する一因にもなりうるのです。
わが子を「挑戦できない子」にしてしまう親には共通点があります。その特徴を解説していきましょう。
■失敗させないように先回りする
もっとも多いのが「わが子の失敗を未然に防ぐ親」です。心配でつい手や口を出してしまうのは子どもへの深い愛情ゆえですが、子どもを信じて見守ることができなければ、いつまでたっても失敗体験からの挑戦力を養うことはできません。わが子が失敗して悲しむ姿は見たくないものです。しかし、失敗からしか学べないことはたくさんあるのです。
■子どもの失敗をすぐに親の手で正す
たとえば着替えのとき、時間がかかりながらも子どもが自分で一生懸命着替えを完成させたとします。しかしよく見てみると、ボタンをすべて掛け違えていました。そこですぐに親が掛け直してあげるのはNG。子どもは自分が何を間違えていたのかがわからないままになり、また同じ失敗を繰り返すでしょう。失敗に気づき、克服することで挑戦力は鍛えられるのです。
■「失敗は悪いこと」と子どもの心に植え付ける
失敗した人を見てバカにしたり、「失敗したらこんなに悪いことが起こる」などと脅したりすることで、子どもは過度に失敗を恐れるようになります。「ほら見てごらん、ああいうことをしたら失敗するんだからね」「だから失敗するって言ったじゃない」とお子さまに言っていませんか? そのように言われ続けた子どもは、「失敗するくらいなら最初から何もしない方がマシ」だと思うでしょう。
■「悪い先回り」よりも「良い先回り」を
東京家政大学子ども学部教授の岩立京子先生は、「親が先回りして失敗する経験を積めずにいると、子どもは学びのチャンスを奪われる」と述べています。黙って見守ることも大事ですが、必要に応じて「良い先回り」をしてあげることも忘れずに。たとえば、料理の盛り付けをお手伝いしてもらうとき、子どもでも使いやすいトングを用意してあげるなど、スムーズに成功へと導くことで自己肯定感も高まります。
■子ども自身に自分の失敗を気づかせる
先ほどの着替えの例でいうと、洋服のボタンを掛け違えた子どもに対してどのような対応をするとよいのでしょうか。この場合は、まず鏡の前へ連れていきます。そして自分の姿を見た子どもが自己訂正できるように導いてあげましょう。自分で気づき、自分で間違いを正すという経験こそが、次の挑戦につながるのです。
■「失敗してもいいんだ」という気持ちを育む
自己肯定感の低さから、周りの目を気にして挑戦意欲を失ってしまうこともよくあります。東京都市大学人間科学部教授の井戸ゆかり先生は、「親が子どもと信頼関係をしっかり築くことで挑戦意欲が高まります」と話します。親子の強い信頼関係は子どもに安心感を与え、「失敗しても大丈夫」「お父さんとお母さんが見守ってくれている」と挑戦を後押ししてくれるようになるのです。
■親の失敗体験を教える
また井戸先生は、「ときには親御さん自身の失敗体験を教えてあげるのもいいでしょう」と述べています。「お母さんも小さいころ、お手伝いをしているときにお皿を割っちゃったことがあるの」「お父さんは木登りして降りられなくなったことがあるよ」など、小さな失敗談をいくつか話してあげましょう。失敗は怖いことじゃない、乗り越えれば自分の力になる、と身近な例から学ぶことができます。
■挑戦する力を育む声かけを
親のひとことで子どもは不安に打ち勝ち、一歩前に踏み出す勇気を手に入れることができます。「昨日よりもたくさん縄跳び飛べたね!」と子ども自身の過去と比べて成長を褒めたり、「○○くんならきっとできるよ!」と信頼していることを伝えたりすることを心がけましょう。親の愛情を感じ取ることは何よりも子どもの自信につながり、一歩踏み出す力になるはずです。
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(トビーフィッシュ)