どんな子でも集中して勉強できる「15分間集中法」

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子どもが机に向かっているのに、なかなか勉強をしようとしないという場面はよく見られます。
そんなときに、子どもに「勉強しなさい」「宿題しなさい」と繰り返し言っているお母さんは多いと思いますが、これらの言葉を何度かけられても、子どもはなかなか勉強をはじめませんよね。子どもも「勉強しなくてはいけない」「宿題をやらなくてはいけない」とわかっているけど、なんだか嫌で、気が乗らなくて反発するのです。では、なぜやらないのでしょうか。

体調が悪い場合は仕方ありませんが、やらない理由として多いのは、「勉強がわからないから」「勉強にとりかかるのが面倒だから」だと思います。勉強や宿題がそれほど苦じゃなければ、すぐにとりかかってさっさと終わらせるでしょう。

■無理矢理勉強させるのは逆効果
お母さんが「勉強しなさい」と何度も言っているのに、子どもが一向に勉強しないと、だんだんとお母さんの口調がきつくなり、最後には大声で怒鳴ってしまうこともあります。でも、それは逆効果です。

子どもは基本的には勉強が嫌いですから、勉強しないときの声かけは非常に難しいですね。そんなときはまず、お母さんが勉強のハードルを下げてあげましょう。子どもにとっては、机に向かい、教科書とノートをランドセルから出して、筆箱から鉛筆を出してとりかかるまでが面倒なのです。ですから、これらの勉強の準備を親がサポートすると、子どもが勉強にとりかかるハードルが低くなります。

そのうえで、やる気になるような声をかけてください。ただ「勉強しなさい」「宿題をやりなさい」と言うのはNGで、具体的に内容を示すことがコツです。

たとえば、明日漢字のテストがあり、10個の漢字を覚えなくてはならないとします。「10個全部を一度に覚える」となると、子どもにとってはハードルがかなり高くなり、ちょっと面倒に感じてしまいます。ですから、「夕食ができるまでに、とりあえず3個だけやって」とか、「とりあえず3つだけやろうか」と具体的な声かけをしてハードルを低くするのです。

10個全部が残っていると憂鬱で気が重いけれど、3つだけでもやれば少し気が楽になり、「夕食後に続きをやろうか」という気になります。3つがつらいときには、「とりあえず1つやろうか」でもいいと思います。「とりあえずとりかかる」ことが大切なのです。

やるべき内容と量を具体的に言えば、子どもは「やってみようかな」と思ってくれるでしょう。

■自分の子どもの「やるべき勉強」を把握しておく
このような具体的な声かけをするためには、お母さんが「テストがいつあるか」を知っているだけでは不十分で、テストの範囲も知らないと声かけができません。具体的な声かけをするためには、子どもが学校や塾で何を学んでいるか、どのような宿題が出ているか、テストの時期や範囲などについて把握しておく必要があるということです。そして、やるべき量と重要性を把握して、それぞれに優先順位をつけて声かけを変えなくてはなりません。

こうした前提の知識がないと、子どもに有効な声かけができませんが、子どもの勉強について具体的に把握しているお母さんが少なすぎると思います。教科書もノートも見たことがなく、学校や塾で何を勉強しているのかについて把握していないのに、ただ「勉強しなさい」と言うのは違いますよね。

子どもがいま何を勉強しているのか、どこが宿題になっているのか、テストの範囲はどこなのかなどについて、つねに把握しておくことが大切です。それらを把握していれば、具体的な声かけをすることができます。この「具体的」が重要で、やる内容を具体的に示すと、子どものやる気を引き出しやすくなります。

また、多くのお母さんから、「うちの子どもは集中力がありません。どうしたらいいでしょうか」と質問を受けます。幼児や小学生は、そもそも長時間集中して勉強はできません。それなのに、「もっと集中しなさい!」と叱るお母さんがいますが、この言葉はNGであり、無駄です。集中力が途切れているときに頑張らせようと思っても、簡単には集中できません。集中していないことを叱るのではなく、集中力が続かない子どものために勉強方法を工夫してあげましょう。

わが家の子どもたちの中で、三男は集中力が続かなかったことがあります。その三男が集中できるようになった方法をご紹介します。

浜学園の先生のアドバイス
三男はのんびりとした性格で、兄たちよりも数の計算が遅かったです。本人は気にしていませんでしたが、私は兄たちよりも集中力がないことが気になって、通っていた中学受験塾・浜学園の先生に相談しました。

すると私の思ったとおりで「授業をしていても、15分しか集中力がもちません。だから、14分経ったら声をかけ、再び集中させるようにしています」とおっしゃいました。その言葉を聞いて不安になっている私に、先生は「15分の勉強を3セットやると45分、4セットで60分になります。15分で区切り、集中し直す練習をさせると、灘中の入試時間に近づきます」と教えてくれました。そのときに、私が子どもの頃に読んだ本に「人間の集中力は15分」と書かれていたことを思い出して、「なるほど」と思ったことを覚えています。

先生からのアドバイスを実行できるように、15分でできそうな内容のものを教科ごとに私が選んでおきました。三男に「15分頑張ろう」と声をかけて、タイマーをセット。15分経ってアラームがピピピと鳴ったら、たとえ全部解き終わっていなくても、テキストをとり上げました。子どもが「あと3秒で終わるのに……」と言っても、無情にとり上げ、「はい。次」と言って、次の教科の問題に移りました。

とり上げられて解くのが途中だった問題はまたやることになるため、三男は次第に集中して真剣に解くようになりました。15分やるとすぐに次の教科に移る「15分間集中勉強法」を2カ月ほど続けていたところ、三男はいつの間にか2時間続けて集中できるようになっていました。集中して勉強できるようになったので、問題を解くスピードも速くなり、宿題も余裕を持って仕上げられるようになりました。

子どもの集中力のなさを心配しているお母さんは、15分で解けそうなものを用意し、「15分頑張ろう」と声をかけて、この勉強方法を試してみてはいかがでしょうか。

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(大崎)