中学受験が史上空前の大激戦に!

首都圏の中学受験の受験者数は、私立中学と国立中学を合わせて5万1100人。これは、1991年の5万1000人を上回って、史上最多の人数だと言う。

立地の良い名門伝統校の復活や、グローバル教育を重視する学校の人気がある。

しかし、そもそも、これほどまでに中学受験が過熱している理由は、コロナ禍で「公立中学の教育に対する不安が広がった」こと。
ICT(情報通信技術)教育に代表される公私の教育格差が根底にある。

これは首都圏だけの状況ではないようだ。
22年入試における関西(2府4県)の中学受験者数は1万6892人と、前年から187人減らしたが、これは少子化の影響で、実際、受験率で見ると、22年入試は9.74%で前年から0.1ポイント増と、2年連続の“足踏み”状態から一転、13年以降で最も高い数字をたたき出した。受験率は近5年で右肩上がりを続けている。

もともと近年は中学受験を目指す家庭が増加傾向。受験レースの“ゴール”である大学受験の先行きが不透明で、コロナ禍以前から、小学生の子どもを持つ親たちの不安が増大していた。コロナ禍はその流れをさらに加速させた。

学校選択は多様化している。親世代の不安が教育投資へ拍車をかける。

参考
・関西にも中学受験ブーム到来!「お得な中高一貫校」ランキング【関西・難関&上位校2023入試版】リンク
・中学受験が史上空前の大激戦に!受験生急増「人気校」2つの特徴リンク

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以下、ヤフーニュース『中学受験が史上空前の大激戦に!受験生急増「人気校」2つの特徴』リンクより引用です。

●史上空前の中学受験ブームが到来へ 大手塾の模試受験者層に起きている異変とは?

 首都圏の中学受験が、異次元の世界に突入した。

 直近2022年入試の首都圏の受験者数は、私立中学と国立中学を合わせて5万1100人だった(首都圏模試センター調べ)。これは31年前の1991年(5万1000人)を上回り、史上最多の人数だ。当然、22年入試の受験率も高く、17.3%と初めて17%を突破した。

 公立中高一貫校の受験者を含めた日能研のデータでも、受験者数は6万2400人と前年から700人増え、受験率は21.1%に達した。受験者数・受験率共に09年に次ぐ過去2番目の水準だ。特に東京都の受験率は30.8%と、30%の大台を突破した前年をさらに0.2ポイント上回った。

 当然ながら、子どもたちの“椅子取りゲーム”は一層激化している。男子の合格率(総定員÷受験者総数)は22年入試で80%台前半にまで落ち込み、女子も合格率が急落して100%割れが目前に迫る。

 そして、この中学受験の過熱の裏で、学校選びにも異変が起きている。

●人気は名門伝統校とグローバル教育重視校 23年入試は競争がさらに激化か

 まず首都圏模試センターの北一成教育研究所長は22年入試について、「前回21年入試以上に『安全志向』が強まったことで、難関校や上位校の受験者数はむしろ横ばいか微減のところが少なくない。目下の受験者増は中堅校を中心に起きている」と指摘する。

 また、「大きく二つの特徴がある」と分析するのは、SAPIXサピックス)の広野雅明教育情報センター本部長だ。

 「一つは立地の良い名門伝統校の復活。京華や暁星、獨協、跡見学園実践女子学園山脇学園駒込あるいは東洋大京北といった好立地の伝統校が受験生を集めている。ブランド力や授業の質は高いものの、昨今は偏差値が少し下がり気味でお得感があった学校といえる。もう一つは、グローバル教育を重視する学校の人気。渋谷教育学園幕張、同渋谷や広尾学園、かえつ有明、三田国際学園、開智日本橋学園、そして昨年に開校した広尾学園小石川といった、海外留学や海外大学進学を見据えた教育が売りの学校の受験者が増えている」(同)

 だが、そもそも、これほどまでに中学受験が過熱しているのはなぜか?

 その理由はまず、「コロナ禍によって公立中学の教育に対する不安が広がったことで、わが子により良い教育環境を求める家庭が急増している」(四谷大塚の岩崎隆義情報本部本部長)ことがある。コロナ禍によって露呈した、ICT(情報通信技術)教育に代表される公私の教育格差が根底にあるわけだ。

 もともと近年は中学受験を目指す家庭が増加傾向にあった。その背景にあるのは、20年度の「大学入試改革」と16年度から始まった「私立大学入学定員厳格化」だ。受験レースの“ゴール”である大学受験の先行きが分からず、コロナ禍以前から、小学生の子どもを持つ親たちの不安が増大していた。コロナ禍はその流れをさらに加速させたというわけだ。

 「結果、強まっているのが学校選択の『多様化』。そうした家庭は必ずしも難関校志向ではなく、わが子に合った教育環境を考えて受験校を選ぶことが多い」(同)という。

(以下略)

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(山本紀克)