増え続ける転び方が下手な子ども。そこから大人が考えるべきことは?

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最近、私の上司が一戸建ての家に引っ越した。
理由を聞いてみると、「子どもの転び方が下手すぎて危機感を覚えたから」という返答だった。
上司には幼稚園生の子どもがおり、マンションに住んでいた時には騒音対策でクッションマットを床に敷いていたとの事だが、そういった環境下だと子どもが受け身や転ぶことから回避することを学習せず、公園などでは顔や頭から転ぶこともしばしばあったようだ。

現代は、このように子どもの成長過程において障害となっていることは意外にも多い。
転ぶことに限って言えば、核家族化とそれに伴う家屋構造(狭いマンション住まい)による赤ちゃんの“ハイハイ”不足も要因の1つだと、早稲田大学スポーツ科学学術院准教授の鳥居俊氏は警鐘を鳴らす。
『腕の筋肉で体を支える』『腕と足を連動させる』ハイハイの動きは、ケガから身を守る力につながるのだという。

また、ついつい危ないからといって親が子どもの遊び方に必要以上に口を出してしまうことも要因の1つ。
特に男の子に顕著だが、子どもが少し大きくなってくると、塀などの高いところに登りたがったりする。
親として見ていて危なっかしいと感じるかもしれない、あるいは、塀なら人の家の所有物だったりして、つい制止することも多いかもしれない。
しかし、高いところに登ることによって、バランス感覚や体幹が鍛えられるので、子どもの成長には不可欠。
子どもは、本能的に遊びを通じて生き延びていくための術を身に着けていく。

子どもたちが健全に育っていく環境を整えるために、大人が認識を改めなくてはならないことはたくさんある。

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(横溝俊祐)