集団づくりの究極形態「自治的集団」をこうやって育てる

自治意識が高いほど、自己肯定感は高まるのか。

自分が属する集団をどう捉えているかで、自分自身や周りへの肯定感は変わるのでしょうか?

まずは、自治的集団とはどう作っていくのかを追求してみます。

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本書は「学級を最高のチームにする極意」シリーズの第3弾として、テーマは「自ら向上する子どもを育てる学級づくり」です。学級における自治的集団づくりについて扱った、シリーズの核とも言える書籍ですが、本書のねらいと読み方について、教えて下さい。

 自治的集団とは、読んで字の如く、自ら治める集団です。自分たちで意思決定し、行動し、その評価を自ら行い、次の活動につなげることができる集団です。多くの教師が、そのような学級を育てたいと志向しながらも実現が難しいと見られています。
  本書では、自治的集団の育成に成功している教師たちからその象徴的実践を紹介してもらいました。理論編でその育成のメカニズムを概観し、実践編でその具体像をつかんでいただければと思います。


―本書の中で先生は、これまでの教師が子どもを導く、「先生が頑張る」学級づくりから、「子どもたちが自ら進める」学級づくりへの脱皮をうたわれています。本書でも詳しく紹介されていますが、この点について教えて下さい。

 大人が子どもたちの気持ちを代弁していたら、いつまでも子どもたち
 は自分の気持ちを話すようにはなりません。教師の関わりは、自転車の補助輪のように、いずれ外してやることが子どもたちの自立能力を育てることになるのです。先生が頑張る学級づくりでは、実は、教師の意図に反して子どもたちは育たないのです。子どもたちに任せることで子どもたちは育つのです。


―「自治的集団づくり」を目指す場合、低学年であるか高学年であるか、また中学生であるかなど、発達段階にもよる部分があるかと思います。この点については、どのような配慮が必要でしょうか?

 低学年でもとても育っている集団もあれば、高学年でも育ちが遅い集団もあります。だから、明確な基準はあってないようなものです。低学年とか高学年とか、小学生とか中学生ではなく、教師が子どもたちの実態をよく見取り、出るべき所は出るという判断を繰り返して出場を調整して行くことが大事です。
  過保護すぎず、しかし、放任しない。難しいかもしれませんが、そこが醍醐味でもあります。


―第2章の学級づくりにおける取り組みの一つとして、クラス会議が紹介されています。この効果について教えて下さい。

 クラス会議を実施した多くのクラスで、明るくなった、発言が増えた、いろいろな提案をするようになったと報告されています。私たちの調査でも学級への適応感が高まり、また、互いを認め合う傾向やルールを守る傾向が高まることがわかっています。しかし、何よりも注目したいことは、自分たちの問題を自分たちで解決する意欲とスキルを持つことです。


―第3章では授業の中での力のつけ方についてまとめられています。協同学習の形や討論、学び合いなども例として挙げられていますが、その土台となる意識のようなものは、どのように高めていけばいいでしょうか?

 やってみないことには、子どもたちは協働しません。だから、まずはそのよさを伝えてやってみて、子どもたちのよいとろころほめたり、価値付けたりすることが大切です。人生において、人の幸せを考えて行動することがどんなに尊いことか、ときには語り、ときには子どもたちの日常行動のなから見つけ出してそれを評価していくことです。


―第4章では、行事・委員会での取り組みが紹介されています。運動会や修学旅行、合唱コン クールなどは子ども達の意識を高めるには絶好の機会とも言えると思いますが、その取り組みのポイントについて教えて下さい。

 基本は、クラス会議や協同的な授業も一緒です。事前指導において、その取り組みに意味を知らせ役割分担をします。実践が始まったら、腹をくくって任せます。そして望ましい行動は、承認し意味づけます。そして、活動後にしっかりとふり返りをします。実はここがとても大事で、実際の指導では、時間の関係で省略されることがあります。しかし、ふり返りで自分たちの強みを発見し、次の活動につなげることでクラスが成長します。


―最後に、読者の先生方にメッセージをお願いします。

 私も最初は任せることが怖かったです。しかし、子どもたちに任せることで、子どもたちが今まで見たこともないようなパフォーマンスをしたときに自治的集団づくりの本当の意味がわかりました。
  平坦な道ではありません。しかし、諦めなければ必ず成功します。自治的集団づくりを実現し、子どもたちのすごい力を是非目の当たりにして下さい。

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(匿名希望)