利き手って何?!② ~人類の進化から『学び』の本質を解明する~

◎〝手〟の動きは〝脳〟の動きと密接に関係がある
先日(2022年5月末)に、NHKで放送された『チコちゃん』シリーズでも、何故、人類の9割が右利きなのか?が扱われていました。現在では約70億が右利きだ、ということになりますが…
どうやら『言葉』を使う・話す様になってから、人類は「右利き化した」ということです。
…古代まで遡っても、遠い昔、約180~240万年前のタンザニアに住んでいたとされる古代人「ホモ・ハビリス」の右利きの割合は「6割程度」だった。しかし、約2500年前の古代人の「右利きはほぼ9割まで」増えていた。
この2つの古代人の大きな違いは、「言葉を使っていたか」だという。人類は狩りを集団で行うようになっていくと、言葉を使うようになった。言葉を司る言語野があるのが左脳であるということで、左脳が進化。その結果右利きの人が増えたという。

さて…、
★重要なことは、利き〝手〟の動きや機能は、〝脳〟のはたらきと密接に関係している、ということです。
もっと云うと、『学習する』ことと密接に結びついていて、人類としての『学び』を象徴する〝何か〟がある「はず」です。


総じて…まず改めて云えることは、『学び』・『学習』能力は、先天的に決まるものではなく、後天的に獲得されるものである、ということ。しかも、驚異的なことに、ほぼ「確定」してしまった能力さえも、塗り替えられ、転換可能である、ということ。
そして、考えてみてください…。
もはや大人であっても、いや、むしろ、大人になればなるほど、『利き手』を替(変)える、という転換・克服は、かなり根気の要る、しんどい営みです。
※そもそも自然なものを矯正する(*強制ではない)ことに賛否両論ありますが…、今回の主旨ではないので一旦、棚上げにします。

冒頭の…四つ葉のクローバーも然りです。植物ですが、同じ生き物として、たとえ1枚の葉を引きちぎられても、環境に適応して、生き続けるでしょう。たとえ、三つ葉に「戻った」としても…。

ここで最後におさえておきたい『本質』が、あります。
★まず、ある特殊なエラーは、発育発達における何らかの能力や才覚の発露と密接に結びついている、ということ。
(そして、より凄まじいことには…)
★生き物、とりわけ人類は、自然に決まっていくもの・決まってしまったと思われている様な能力さえも、〝生きる〟必要に応じて、塗り替えてきた=進化してきた、ということです。

…このことは、字が汚い、にはじまり、いわゆる苦手科目をどうする?や、なかなかモノを覚えることができない、数字を扱うのが苦手…あるいはここ数年急速にオープンになってきたいわゆる「発達障害」の問題や、果ては社会に出てから職場で使える・使えない人材問題への、捉え方や向き合い方を変えるだけでなく、人類としての実質的な能力開発に結びつけ、〝活かす〟ことができます。

そして…それこそが本質的な意味での〝多様性〟です。


…では、そもそも何故、とりわけ人類は本能を克服するほどの能力や機能を塗り替えられるようになったのか?! また、如何なる進化過程において〝そう〟なったのか?!…について深掘りしたい方は、是非とも下の関連ブログも、ご参照下さい。
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(観念機能の形成過程29)
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(人間の赤ちゃんが哺乳類に比べて未熟児で生まれてくるのはなぜ?)

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(亀尾充啓)