世界には安心して子供が生める場がある。

しかし一方、いまだ現在の「婚姻制度」に代わる「安心して子供が生める場」は実現していません。
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 核家族という単位が確固たる現在、子育てという大きな課題が狭い枠組みの中で完結しているために、上述の場が実現していないのだと思います。そのため、現在子育てにおいて様々な問題が生じています。幼児を授かったばかりの母親(=子育てに精通していない)は、子育てについて無知であると同時に外に開く事が出来ないため、子供の育成方法についての悩みを抱えてしまい、不全状態に陥ってしまいます。

 しかし世界には、「安心して子供が生める」事例があります。それは大学時代に旅行したモロッコマラケシュです。マラケシュには世界遺産に指定されたジャマエルフナ広場があり、その広場を中心に大きな商店街が形成されています。その商店街で最も興味深く感じられたのは、1階部分が商業だけなく、日常生活と関わる要素が組み込まれている所です。日本の商店街は、みんなが歩く部分は全て商業施設と対面しているのに対し、マラケシュでは、キッチンや洗濯機といった生活機能が路上に設置されているため、生活機能と仕事が路上に存在することになり、住民のアクティビティの中心はそこになります。つまり、路上がみんなの生活の拠点になっています。
 その街における子育てに関して言えば、誰の子かどうかということは関係なく、目の前に泣いたり困っている子供がいたら、その姿を見つけた人がその子の面倒を見ており、みんなが子育ての当事者でした。後進国の(経済的には)モロッコですが、子育てに携わっている人を見ていると、日本より活力に満ち溢れていると思いました。




奥澤健