共同保育の事例:東京都 認証保育所 にんじん 

共同保育の事例:東京都 認証保育所 にんじん

以下
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より抜粋

>●共同保育ってなあに?

 にんじんには「園長」や「経営者」がいません。
 にんじんに子どもを預ける親と保育者とがいっしょになってつくっていく、共同保育所です。もともとにんじんは、いまから20数年前に、障害をもつ子どもの親が、「仕事を続けたい」「わが子を地域の子どもといっしょに育てたい」と考えてつくったものです。
 日常的な保育は専従の保育者がにないますが、父母も保育所を運営する一員なのです。保育や経営についても、保育者と父母が率直に意見交換して決めています。
 全体会では、経営面、行事、子ども1人1人の様子はもちろん、保育者の労働条件、保育者の採用・面接、新入児の予定、保育体制、行政との交渉などについても話し合います。
 
>● 共同保育のよいところ

1)保育について、経営について、子育てについて、率直に意見を言えます。
 みんなで話し合って、よくない点は改善していくことができます。
 多くの認可保育園では、園長や経営者の一存でいろんなことが決定され、保護者や新しい保育者が意見を述べても、すぐに変えていくことは難しいのではないでしょうか。
2)にんじんはみんなで子育てする場である、と考えています。
 「最近の子どもは近所の人に怒られた経験がない」といわれます。核家族化に加え、地域のつながりも薄くなり、「子育ては母親がするもの」という風潮が根強いようです。母親も、自分の子供には多大な期待をかけますが、「よその子供」に対する興味はむしろ薄くなっているのではないでしょうか。
 本来、子どもは母親、父親だけでなく地域の大人みんなで育てていくものです。にんじんでは、わが子だけでなく、よその子とも関わりを深めることができます。たとえば、親は、仕事が休みの平日など、希望するときにはいつでも、保育に参加することができます。「好き嫌いが多いんだけど」「まだおむつがとれない」など、子育てに悩みは尽きませんね。にんじんでは、そういった育児の悩みをもつお母さんお父さんがいたら、保育者はもちろん、まわりの親たちが相談に乗ります。(先輩づらして)にんじんの親たちは、わが子の成長を見守るのと同じように、どの子の成長も見守っていきたいと考えています。また、なかなか難しいことですが、悪いことをしたら、どの子に対してもわが子をしかるように注意したいと考えています。
 
>●認証保育所ってなあに?

 国が決めた保育所の設置最低基準を満たした保育園が「認可保育園」。満たしていないのが無認可保育園です。無認可保育園の中にもいろいろありますが、にんじんは、東京都の「認証保育所」です。「認証保育所」とは、国の基準は満たさないけれど、東京都の定めた基準を満たし、東京都と市区町村(にんじんの場合は西東京市)から一定の補助を受けている保育施設のことです。

●保育時間
月~土曜日  8時~18時30分

 延長保育
7時~8時
18時30分~20時

●保育料
≪入園料≫
20,000円       (入園時のみ) 

≪基本保育料≫
40,000円/毎月   3歳児以上 
50,000円/毎月   3歳児未満

≪延長保育料≫
朝 7時~7時30分 1,500円/30分
   7時30分~8時 250円/30分

夕 18時30分~19時  250円/30分
   19時~20時   1,500円/30分

※ 保育料には食費、おやつ代、ミルク代などが含まれています。
※ 一人親家庭あるいは兄弟などの割引もあり

>● にんじんにはカリキュラムがありません。
 
 「○歳○ヵ月だからこれができなくては…」といった保育観に立った働きかけはしません。ひとりひとりの子どもが自然に成長していく力を大切にしています。また、「いまは、みんなが○○をする時間だから」という理由で画一的な行動を押し付けることもありません。あくまで、そのときの子どもたちの自然発生的な遊びを大切にしています。
 
>● にんじんには年齢別クラスがありません。
 
 年齢によるクラス分けや、どの保育者が何歳児を担当する、といったこともありません。24人未満という小人数で、0歳から6歳までが、みんないっしょに遊びます。大きい子が小さい子の世話をしたり、小さい子が大きい子のすることをまねたりして、大家族のように過ごします。
 昔に比べて兄弟の数が少なく、地域での集団遊びが少なくなっている現在、このように異年齢で遊べることは貴重な体験と考えています。ときには、「大きい子」「小さい子」「乳児」といった大まかな分け方で、それぞれの遊びを楽しむこともあります。
 
>● にんじんでは、保育者を先生と呼びません。
 
 一方的に指示する、されるという縦の主従関係を強調する「先生」という呼び方をしません。子どもも保護者も、保育者に対しては個人名で呼ぶのが習慣になっています。





渡邊かお里