【仮説】女 性が 孫 の育 児 に関 わ ることで人 類 は 長 寿 になった

これを『祖母の知恵仮説』と言うのだそうです。納得できる部分も多く以下に要約を紹介します。

リンクより転載

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『祖母の知恵仮説』と高齢者福祉 :森永佳江

本研究は,閉経後の女性が孫の育児に関わることで人類は長寿になったという『祖母の知恵仮説』(GrandmotheringHypothesis)に関する研究の紹介を通して,生物史,人類史の見地から祖母と高齢者の役割を明らかにし,超高齢社会を支える思想や価値・倫理や繋がる知見を得ることを目的とするものである.

本稿では,『祖母の知恵仮説』を初めて提唱したHawkesらの,
①閉経後の女性 余剰の食糧を獲得でき,近縁の子孫に供給する.

②祖母による食糧の供給は乳児の早期離乳を可能にし,それは出産間隔の短縮につながり,娘の多産に寄与する.

③出産を止めた高齢の母親は,リスクのある出産を続けた母親より多くの子孫を残す.長寿の女性が多くの子孫を残すことで,人類の遺伝プールに長寿の遺伝子を増加させる.

④この結果,人類は長寿になった,との見解を紹介するとともに,その後の研究によって,祖母が人類の長寿に果たした役割のみではなく,長寿化による高齢者の増加が世代間の情報伝達を高め,そのことで文化と社会の発展にも寄与したことが明らかにされていることを示した.

これらを踏まえ,「高齢化」あるいは「老年期」の意義,役割を明らかにする.『祖母の知恵仮説』は,高齢者が排除されることのない社会を築くための基盤となる思想や価値・倫理を再確認するための思考の原点となりうるものであり、さらなる研究が望まれることを示した.

***転載終わり

 

 

 

宮本昇