「学ぶ」から「考える」へ~東大卒に勝てる人

「学ぶ」事に徹するかが、これまでの「頭のいい人」の条件だった。しかし、ここ数年で急激に「物事を考え抜くことが出来る人」へとシフトした。

もはや社会の共通認識なのではないだろうか。

書評「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質」リンクより転載。
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優れた発想をする方法

これからの「頭のいい人の条件」は、既存の物事を学び、知識が豊富なことではなく、他者が見落としているアイデアを考えられる人である。優れた発想をするにはどうすれば良いのかが紹介されています。

■「学ぶ」から「考える」へ
何らかの公式やフレームワークなどに当てはめる事と、その公式そのものを生み出す事は全く別物であり、前者は「考える」とは言わない。枠組みに当てはめるために必要なのは、その枠組みを知っている事である。つまり、その知識を「学ぶ」事が条件になっている。

・学ぶ=既存のフレームワークに当てはめて答えを導く
・考える=自分でつくったフレームワークから答えを導く

「当てはめる」だけでは競合に勝てない。いかに「考える」事をやめ、「学ぶ」事に徹するかが、これまでの「頭のいい人」の条件だった。しかし、今はたくさんの知識を蓄えているかではなく、物事を考え抜く力があるかどうかに価値がシフトしている。

■発想においてライバルに負ける時の3パターン
①自分も発想していたが、競合の方が実行が早かった
②自分も発想し得たが、競合の方が発想が早かった(しまった)
③自分にはまず発想し得ないくらい、競合の発想が優れていた(まいった)

①③とは対照的に②の敗北はそもそも「回避できたはずのもの」である。そして、9割以上の敗北はこの「しまった」によるものである。まずは「しまった」を減らす事こそが、勝率を高める上で最も効率がいい。

バカの壁
発想がある一定のところから広がっていない時、2つの事に気づいていない。

①限られた範囲の「内」を考えている事に気づいていない
②その範囲の「外」があるという事に気づいていない

どんな思考にも、この「無意識の空白」がある。こうした自体を引き起こす元凶が「バカの壁」(思考の対象になっている範囲を隔てる壁が見えていない)である。発想がうまく広がらず、競合に先を越されて「しまった」を味わう時、必ずそこには思考のモレを引き起こす「バカの壁」が存在している。つまり、アイデアの数を増やし、発想の質を高めるためには、この「バカの壁」を意識化する事が欠かせない。

「自分が考えている範囲をはっきりさせる」という事は、その「外」に別の範囲が存在する事を認める事だ。これがフレームワーク思考である。フレームワークをつくるという事は、自分の思考を一定の範囲に限定しながら、その「外部」も同時に意識化する事に等しい。

まずやるべき事は、思考の境界線(フレームワーク)を設定する事だ。重要なのは、境界線が曖昧にならないようにすること。発想には必ず「バカの壁」が入る。だから、境界線を入れながら考えていくしかない。

■発想の質の3要素
発想の質 ≒ 発想の広さ = ①情報量 × ②加工率 × ③発想率

①アイデアの素材がどれくらい頭の中にあるか
②素材をどれくらい潜在的イデアに加工できているか
潜在的なアイデアをどれくらい顕在化できているか

9割以上の「しまった」は、発想の顕在化に失敗する事から起きている。そのため、発想率を高める事が、発想の質を高める最短ルートである。

■発想のモレを減らす
言葉は対象を「あるもの」と「そうでないもの」に分ける機能を持っている。「バカの壁」に対抗する唯一の方法は、自分が考えている範囲の内と外を、言葉という境界線によってはっきりさせる事である。つまり、論理思考の本質とは、言葉が本来持っている境界線としての機能を最大限に発揮させて発想を広げ、競合が見落としているアイデアを先に引き出す事である。

発想の質を高めるためには、発想率を高める(発想のモレを減らす)事が必要である。これには、チェックリストが最も確実なツールとなる。

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