人間関係に悩まないための「魔法の言葉」とは?

『THE 21 ONLINE』~人間関係に悩まないための「魔法の言葉」とは?~(リンク)より引用します。

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人間関係で悩みやすい人には、明確な特徴があります。それは一言で言うと「真面目」だということです。いわゆる「いい人」、と言い換えてもいいでしょう。いい人であることは、本人にとって息苦しいものです。

相手に悪く思われないために、言いたいことを押し殺すことも増えるでしょう。「どう言えば好意を持たれるか」「嫌われないか」を常に計算し続けなくてはならないことも、人間関係の悩みを増大させる要因となります。

★ここまでして、いい人だと思われたいのはいったいなぜでしょうか。

それは取りも直さず、本人が自分をいい人だと思っていないからです。このタイプの人は総じて、自分に対してネガティブな評価を下しています。自分はずるくて、意地悪で、卑怯で……などと思い、そうした内面が周囲に露見しないよう、必死で仮面をかぶっています。

このネガティブ感情は、「罪悪感」と言い変えることもできます。いったい何に対しての罪悪感なのでしょうか。それを紐解くと、意外な事実が浮かび上がってきます。

それは「母親」に対する見方です。「子供のころ母親を不幸だと思っていた」「母親が幸せそうに見えない、人生を楽しんでいないように見える」――という感覚です。

これは、「実際に本人が幸せと感じていたかどうか」とは関係がありません。 母親を不幸だと見なした子供は、自分を責めるようになります。自分が悪い子だから、母親を笑顔にしてあげられないから、自分の世話で大変な思いをさせているから……という罪悪感を抱くようなのです。

両親の仲が悪かったり、父親が母親に暴力をふるっていたりした場合も、「そこから助けてあげられない自分」に非がある、ととらえます。そして、これ以上母親に悲しい顔をさせてはいけないと考えるようになります。

そこから子供の「頑張り」が始まります。真面目に勉強し、良い学校に進もうとするなど、母親の喜ぶことをひたすら行なおうとするようになります。こういう子供は、「かわいそうなお母さん」に逆らうことなどもってのほかだと考えているので、反抗期がほとんどなく、結果として長く拗ねているような状態が続くのも特徴です。

母親の顔色をうかがって生きてきた子供は、行動や価値観の中心軸を自分に置かず、他者に置く習慣ができています。ですから大人になっても、周囲の顔色をうかがい続けます。こうしてあらゆる他者に気を遣いながら生きるとき、その人は個々の相手の向こうに、知らずに母親を見ています。

★この思考・行動パターンを変えていくにはどうすればいいでしょうか。

それは言うまでもなく、問題の根源にある「母親への気持ち」を変えることに尽きます。そこから解放される方法は、ある言葉を発することです。

その魔法の言葉とは、「私はお母さんを悲しませてもいい」「お母さんを捨てたっていい」。そう、親不孝なことを口にすることが本来の自分を取り戻す手段なのです。罪悪感が強ければ強いほど、「そんなこと怖くて口にできない!」と感じるでしょう。しかし呪縛を解くには、このプロセスを通ることが不可欠です。

少しずつ、繰り返しこの言葉を発していくと、あるとき「自分がどうであれ、母は大丈夫だ」という認識が芽生えてきます。それは、自分の罪悪感が単なる思いこみに過ぎなかった、という気づきでもあります。 自分の行動と母親の幸不幸は必ずしも直結しないこと、彼女の意に沿う義務はないということ、自分の自由に生きていいのだということ。

これが分かったときに、人は「自分軸」を取り戻すことができるのです。

 

 

柏木悠斗