プーチン人気を支える驚異的な「記憶力」…そのワケはロシアの伝統教育

>ロシアン人は、プーチンのみならず国民も驚異的な記憶力を持っているようです。記憶力といってもの日本の暗記教育で培われる意味記憶(*1)とは違い、エピソード記憶(*2)だと思われます。

>ロシア人の驚異的な記憶力の源泉は【子供の頃からの詩の暗記】にあるようです。

>(*1)意味記憶
言語の知識や情報の記憶などは言葉で表現することはできますが、情緒は伴いません。このような感情と論理整合性が連動しない記憶
  
>(*2)エピソード記憶
情緒の伴う記憶のことで、いわゆる「思い出」と表現されるものです。感情と論理整合性が連動する記憶。

ロシアの教育事情・・・「詞」についてネットで探ってみると

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○【ピアノのあるカフェ~St.Petersburg 】
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ロシアでは、高校生になると「罪と罰」を国語の授業で読み、小学生の時に必ずプーシキンの詩を朗読したり暗唱したりする、とガイドさんから聞きました。

○詩の暗唱の授業 (storymiki) 
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ロシアの小学校ではプーシキンの長詩の暗唱が国語の授業には必ず入ります。

○ロシア式教育:詩の暗読
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前回書いた詩の暗読のことですけど、ロシアでは、子供に詩を暗記させることが多いです。子供が言葉をしゃべれるようになったら、まず4行ぐらいの子供向けの詩を覚えさせるようになります。保育園では、子供たちは、お正月や「春の到来」や8月3日(日本の母の日のようなもの)などの季節や年中行事にちなんだ詩を暗記して、みんなの前で披露します。

 小学校に入ってからも、「読解」の授業のときに「詩の暗記」という宿題がしょっちゅう出ます。家で覚えてきて、授業のとき一人ずつ暗読します。保育園とは違って、小学校からはただ単に詩を暗記するだけでは不十分で、「気持ちをこめて上手に読む」ことも求められます。

プーシキン『ルスランとリュドミーラ』 
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詩、と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。
詩やポエムと聞くと、なんだか非常にロマンチックで、高尚で、なかなか一般人の手に届かないところにあるもの、というイメージがあります。

しかしロシアでは詩は、少なくとも日本と比べれば、非常に身近な存在です。まだ小学校にも入っていない子供が、プーシキンの詩を暗唱したりするぐらいです。

私のロシア人の友人にも、詩を作るのが好きな人がいます。そして、ロシアでは詩を書く人というのは大変尊敬されています。 私のロシア人のツレは言いました。

ロシアで詩人は詩人以上の意味を持っている。

ロシア文学といえば、外国ではトルストイドストエフスキーが有名ですが、ロシア国内で一番偉いのは、詩人のプーシキンという人なのです。
外国で詩人があまり有名にならないのは、ロシア語が持っている詩のリズムや面白さが、翻訳ではなかなか伝えられないためです。

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幼少期をから、ロシアの詩のリズミを親しみ、意味を理解するために、詩を単に暗記するのではなく、「気持ちを込めて読む」ことを求められ、みんなの前で発表する。これによって驚異的な記憶力を生み出しているのではないかと考えられます。

ポイントは
・幼少期・・・・・・・・・・・・・・意味記憶能力が秀でている年代
・詩・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本の俳諧に近い広がり
・リズム・・・・・・・・・・・・・・・運動機能
・気持ちを込めて読む・・・同化(・・・→褒められる)
・発表・・・・・・・・・・・・・・・・評価(・・・→褒められる)

 

 

 

加藤俊治