子どもにすべてを教えない!~0歳からも教えない教育~

子育てをする中で、いろんな世代の子ども達と触れ合わせてもらっています。その中で、子ども達の創造する力には、いつも「はっ!」とさせられます。

 紙や段ボールがあると、小学1年生の男の子はそれで体育館の模型を作りはじめました。体育館の中にはバスケットのゴールがあり、また、体育館の外には駐車場もあり、どこまでも具体的に作っていきます。また、その隣の3歳の男の子は、同じ材料でお弁当をつくりはじめました。なんの変哲もなかった、紙や段ボールが、こうやって子ども達の手にかかれば、何にでもかわります。

 ああしなさい、こうしなさいと言わなくても、子ども達の中には潜在的に創造する力が備わっていて、いかにその力を失わないような環境を作ってあけられるか?日々、探索中です。

 子どものためにあれやこれやしたい気持ちはわかりますが、「見守る」ことが何より大切なのだと気づかせてくれた書籍の一部を紹介します。

小竹めぐみ・小笠原舞 著「いい親よりも大切なこと」からの引用です。

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(引用開始)
P20~21

○子どもにすべてを教えない

◆子どもの特権は知らないこと

想像してみてください。
今、子どもと遊んでいるあなたの目の前にタンバリンがあったらどうしますか?
タンバリンの白い面を「パーン!」と叩いてみせますか?枠についている小さな銀のシンバルを「シャリン、シャリン」と鳴らしてみせますか?

これは大人からしたら、何気ない行動ですよね。
でも、この些細な行動こそ、子どもが本来持っている「自分で考える力」を失わせてしまう可能性があるのです、と言われたら・・・・?

私たちが主宰する「おやこ保育園」でのこと。
“すべてのことを教えよう・手伝おう”という意識を持たずに、子ども達の前にタンバリンをそっと置いてみました。すると、興味深いことが起こったのです。

 0歳のTくんは、タンバリンに自ら近づくと、眺めたり舐めたり、手で転がしたり、タンバリンに夢中です。しばらく遊んでいると、「あっ」という表情をみせてくれました。そう、自らの手で“音が出る”ということを発見したのです。
そういう姿に出会うたびに、心が躍ります。今、大人の社会で必要だと叫ばれている「自分で考える力」の芽は、「すでにここにあるんだ!」と。

彼らはまだ、楽器という存在さえ知りません。
「これは○○だよ。こう使うんだよ」と教えなければ、大人が思う以上に、枠を越えた使い方や遊び方が生まれていったり、自分で答えを出せるようになるのです。

(引用終了)

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先回りして枠を作ってしまうか、子どもの潜在能力を引き出してあげられるかは、周囲の大人たちの振る舞いにかかっています。

子ども達と一緒に、枠を越えて創造力を磨いていきたいです!



久保田彰子