「結果が出ないとすぐ諦める」と「結果が出なくても諦めない」違いは?

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「何でもすぐ諦める「努力しない子ども」は、その親に原因がある」 リンクより

●努力する子としない子の違いは?
Q:長男は努力家で、勉強もコツコツ続けるのでテスト直前に焦ることはありません。
結果が出なくても焦らず、目標を持って続けています。

一方、娘の辞書には努力と言う文字はないようです。
すぐに諦めますし、人任せです。娘はどうやったら努力する子どもになりますか?
(小6女子、中2男子のお母様より)

柳川さんの回答
A:努力は苦手、どうしたら努力できるか、と悩む人からの相談も多々あります。
努力を続ける人たちには、特徴があります。その特徴をご紹介しますので参考にしてみて下さい。

1.努力は「気合い」ではなく「やり方」次第
頑張るぞ、やるぞ、と言う気持ちで続けることも必要ですが、それではテンションが下がったときにしなくなってしまいます。

努力する人は、いかに簡単にできるかという「続けやすくする仕組み」を考えます。
例えば、「朝起きたら、リビングへ下りず、朝食の前に朝学習をする」というような仕組み作りをします。

2.目先の結果を求めず、習慣化する
努力をしている子どもたちは、今度のテストのためではなく、少し先の中学、高校、大学受験に目標を置いてコツコツ勉強しています。数年後の本番に向け、「コツコツ続けること」を「習慣化」しているのです。

3.結果ではなく過程を重視
「努力は必ず報われる」とは、「結果が出る、成功する」と言うことではありません。
「努力をした経験が必ずどこかで生きる」と言うことです。

努力している人たちは、「成功するかわからないけれどやれるだけやってみる」

「結果がどうであれ、そこに至までの過程が大事」「コツコツ続ける姿勢が大切」
というように、結果よりも途中経過を重要視しています。

●家庭教育アドバイス・・・「過程を認めよう」
自分が過去に努力したことで成長したと実感できる子どもは、努力をする習慣が身につきます。

そして、「努力した結果の成長」を周囲の人たちが認めてくれた、と言う経験のある子どもも努力できます。

努力した甲斐がなかった、という思いをしても、その努力の過程を見ていて、認めてくれた人がいれば、その思いを次の努力へのエネルギーに変えることができます。

どんなに、親がお金を出して環境を整えても、親自身が子どもと一緒の目線にいなければ子どもは努力をしません。

親が子どもの努力の過程を見て、成長の度合いを知り、結果がどうであれ、それまでの努力を認めるからこそ、続けられるのです。

努力させたかったら、親が子どもと一緒に伴走し、親自身も努力する姿を見せることが一番の早道です。

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確かに上記のように
・段取り(手順)   ・習慣化   ・「努力をした経験が必ずどこかで生きる」、「過程を認める」を意識する、意識させる(保護者等が)
等は、確かに大切だと思えるのですが、これは前提が子供の成績(勉強)。

勉強ではなく、仕事場面を考えると「成果」が出ないと「評価」が得られない。しかし、「評価」が得られないといって「諦める」のか?
「成果」が出るまで「追求し続ける」。なぜか?
「諦める」=「企業の倒産=集団の消滅」に繋がるから。

仮に、「成果」が出なくても追求の過程=努力や経験が後日、役に立つと思うが、だからといって「諦めない」という論理にはかなり無理があるように思える。

本質は、「勉強=個人課題」、「仕事=集団課題」の違いから来ているのだと思う。
個人課題という意識でいると「諦めても自分だけが我慢すれば」といった意識になれば、簡単に「諦めてしまう」に対して、集団課題という意識でいると「自分が諦めたらみんなの充足が実現できなくなる」といった意識が生起し、簡単には諦められなくなる。


*「結果が出ないとすぐ諦める」と「結果が出なくても諦めない」の違いは、意識の持ちようが「個人課題」と「集団課題」の違いにある。

*そもそも「集団動物=集団で外圧適応してきた動物」である人類に「個人課題」があるという意識が、「近代思想=自我の正当化観念」に毒されている証。





加藤俊治