(リンク)より引用します。
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子育てをしていると、子供が言う事を聞かない、屁理屈をつけて言いつけを守らないときなどに、ついイライラして怒ったり急かしたりしてしまうことがありますよね。
しかし実は、子供がこうした反抗的な態度を繰り返す場合、子供を叱るのではなく、好ましい行動が出るのを親が『じっと待ってあげること』が大切なのだそうです。
では『待つ』育児とはどのようなものなのでしょうか。
■叱る?待つ?NG対応で子供の反抗心が強まることも
子供がお店で泣き始めたとき、早く出発したいのに子供の支度がなかなか進まないとき、ご飯を食べることに集中せずおもちゃで遊んでいるとき……。
こういう場合、皆さんはどうしますか?
周りの目を気にしてきつく叱り静かにさせる、「早くしなさい!」と急かす、「遊んでいないで食べなさい!」と怒る、というのがよくある対応ではないでしょうか。
しかし、このように叱ったり急かしたりすることは、親が子供のダメな部分に注目することにもつながります。頻繁に注意を受けると、「僕だって頑張って急いでいるのに……」「ちゃんとしていても褒めてくれないのに、ダメなときだけは見ていて叱られる……」など、子供の不満や反抗心が大きくなってしまうこともあります。
■自立心を育てるポイントは『冷静に伝え』『待ち』『褒める』こと!
とは言っても、ただ何も言わずに子供を放任しておく……というわけにもいきませんよね。
『待つ』育児は単なる放任ではありません。3つのポイントを押さえて実践してみましょう!
まずは、感情的にならず、大事なことを冷静に伝えます。
そのあとは子供自身の行動を気長に待ちます。
そして、どんな些細なことでも、良くなった点やできたことを見つけて褒めるのです。
「○時にはおうちを出発するから、それまでに着替えを済ませておいてね」と伝え、ちゃんと時間までに自分で考えて用意ができたら褒める、といった要領でチャレンジしてみましょう。
もし間に合わなくても「遅い!」と叱ったりはしません。たとえば、自力できちんと着替えができていたらその点は褒めて、「次は時間もちゃんと守れるように頑張ろうか」など声かけをすると、子供のやる気もアップするはずです。
じっと待ち、子供が自分で考えて行動する時間を与えることで、自主性や自立性が育まれます。
また、できたことに注目して親がしっかり褒めてあげると、子供は『パパ・ママから認められている』と感じて、反抗的な態度を取ることも減っていくそうです。
■東大生の親の共通点は『待つことが得意』だということ!
『プレジデントFamily 2016秋』の調査によると、東大生の親の共通点として『穏やか』『愚痴らない』『怒らない』『器量が大きい』『感情的にならない』などが挙げられています。
感情によって態度を変えたりガミガミ怒ったりせず、おおらかに子供を見守っている保護者像が浮かんできますね。
『田舎のキャバクラ店長が息子を東大に入れた。』の著者である碇策行さんは、「東大生に共通していると言われる『自主性』を育むためには何が大切か」という質問に対して「とにかく『待つ』こと」と答えています。
碇さんは、どんなに仕事が忙しくても、子供に対して寛容な心を保つようにし、「早く!早く!」と急かさないように気をつけていたそうです。
このように辛抱強く見守ってくれる親のもとで育った子供は、どんなことも自分に任されているということで意気込み、勉強はもちろん、何事にも主体的に取り組めるということなのでしょうね。
親に叱られたから○○する、「早く!」と急かされたから急ぐ……。それは『自律』ではなく『他律』です。
自分で考えて行動する『自律』ができるようになれば、『自立』にも繋がります。
親にとっては、子供の行動をじっと待つことは時にストレスを感じるものかもしれませんが、「子供が将来きちんと自立できるようにするため!」とぜひ前向きに考えて、『待つ』育児に取り組んでみてくださいね!
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松下晃典