「行動」コントロールよりも深刻な「心理的」コントロール

 子供に対して、「これしちゃダメ」、「あれしちゃダメ」、といった事をいうことは良くないという親は随分増えているように思うが、これらの「行動コントロール」よりも、深刻なのが「心理的コントロール」。子どもに罪悪感を持たせたり、親の期待に応える行動をしないと親から愛されなくなると感じさせたりする事。

 「子供のために…」などと言い訳せず、これら一切のコントロールを今すぐ直ぐに止めることこそが、子供を幸せにする唯一の術だと思う。

リンクより引用します。

※※※以下、引用※※※

Inc.:どんな親も我が子には幸せで満足感が高い一生を送って欲しいと願うものです。そんな中、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究により、子どもの頃、親から心理的コントロールを受けることが少なく、よく可愛がってもらえたと感じている人の方が大人になってからの幸福感や満足感が高いことがわかりました。

逆に言えば、成長期に親からの心理的コントロールを強く受けた人ほど、大人になると精神安定が著しく低い一生を送ることになります。その影響たるや、親しい友人や親せきを亡くしたばかりの心理状態に近いぐらいの不安定な精神状態でした。

同研究の筆頭著者であるMai Stafford博士は次のように述べています。

「優しくて子どもにすぐに応えてくれる親がいた人は、一生を通して人生の満足度が高くなり、精神的な健康も良好になることがわかりました。その反対に、心理的コントロールを受けた人は、人生に対する満足度も精神的な健康も著しく劣っていました。心理的コントロールとは、子どもが自分で何か決めることを許さない、子どものプライバシーに立ち入る、子どもの依頼心を育ててしまう、などがあります。」

心理的コントロールは行動コントロールとは異なることに注意してください。行動コントロールには、門限を作る、雑用をさせる、宿題を終えることを期待するなどがあります。

「(親は)好きなだけ自由にさせてくれた」とか「(親は)外出したいときは外出させてくれた」という項目が「No」と回答された場合は、行動コントロールがあったと認められます。それは一見心理的コントロールのように見えるかもしれませんが、違います。この場合、親は特定の行動に対して制限をかけていますが、感情に対して制限をかけているわけではないからです。

心理的コントロールは、子どもに自分でものを決めさせない、プライバシーを与えない、子どもの自立しようとする気持ちを歓迎しないことです。

たとえば、「(親は)子どもの自分がすることすべてをコントロールしようとした」とか「親がいなければ何もできないと感じさせようとした」という質問項目が「YES」と回答された場合、心理的コントロールがあったと認められます。

(中略)

Stafford博士は次のように語っています。

「子どもが親と安心して情緒的愛着心を共有できると、成人してからも安定した愛着心の形成がうまくできるようになることが別の研究によりわかっています。

子どもは両親から与えられた安定した陣地から外界を見て世の中がどのようなものか知ろうとします。親が子どもに優しく接して、すぐに応えてやることで、子どもの社会性や情緒の発達も同時に促進されています。逆に、心理的コントロールがあると、子どもは独立心を制限され、自分の行動を正しく律することが下手になります。」

(中略)

親は、遠慮なく、適当と思える制限を設けたり、子どもにいろいろ期待してかまいません。でも、そこからあと一歩踏み込む必要があります。それは、子どもになぜそういう制限を設けたのか、なぜそういう期待をするのかを説明して、子どもの意見を必ず聞くことです。一定の行動はコントロールできても子どもの意見を全てコントロールすることはできません。だから、子どもの心をコントロールしようなどと初めから思わないことです。親としては同意しかねることを子どもが言っても、子どもが親と別の物の見方をする権利を尊重しましょう。子どもを尊重している態度が、子どもに対する優しさを示すには良い方法です。

それから、できる限り子どもには自分で決断させるようにしましょう。賢い選択をして自分の行動に責任を持つことを学ばせるには、早いうちからそれを実践させることが一番です。

結局のところ、子育ての最終目標は、成功と自立を手に入れる大人に育てることです。それが幸福感と満足感を生みだす最高のレシピだからです。

※※※引用、以上※※※

 

 

 

 

野崎章