使えねぇと言われないために。「家事」が子供のジアタマを鍛える

勉強だけでは世の中を上手く渡っていけないー。社会に出ると、その現実をひしひしと感じる事になりますが、では学校では教えてくれない「ジアタマ」を鍛えるには、子どもに何をさせるのが良いのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「家事手伝いをする子の方が成績も生活態度も良くなる」という説を挙げ、「おすすめのお手伝い」を理由とともに紹介しています。

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○ ジアタマの鍛え方

さて、本日はどうやってアップさせたらいいのかよく解らないもののお話。

冬休みがもうすぐですね。学生のころにはアタリマエのようにあった冬休みですが、社会人になってみると、それがどれほどの贅沢だったのか身に沁みます( ̄∇ ̄)。私も冬休みが欲しいわ。コタツでミカンを食べながら、上げ膳据え膳されたいわ。はああ。

さて、そんな冬休み。かつての私のような日を送らせて、お子さんをコタツとミカンでスポイルしちゃイケませんよ(^Д^)。

スポイルする代わりにやらせて欲しいのが、家事の手伝いです。過去の記事でもお伝えしましたが、家事手伝いをする子ほど成績も生活態度も良くなることが知られています。ま、なんとなく直観で納得出来ますよね。生活体験が豊富になるため、手伝いをしない子よりイワユルアタマが回る状態になるんでしょう。

でね、手伝わせるべき家事手伝いには種類があるんです。オススメは「配膳」ですね。要は、料理以外の食事の支度ってやつです。お皿を出したり、箸やスプーン、グラスを並べたりっていうアレです。料理はもっと良いんですが、難しすぎるでしょうし、時間がかかりすぎて日常生活に支障を来してしまうでしょう。

なぜこれなのかをちょっと説明しましょう。


学校の成績以外の点、たとえば生活態度とか振る舞いなどでのいわゆる「アタマが良い」とは、
•現状認識ができる


•未来予測ができる

このふたつだと言われています。言い換えれば、オツムがトロいと評価される場合には、このふたつのうちのいずれか一方あるいは両方が欠けているということです。両方か…きっついな( ̄∇ ̄)。

これ、コレだけ聞くとなんのことか解らないですよね。もうすこし砕いて言うと
•今なにをすべきなのか、何をしているのか
•これをやると数分後数時間後にどうなるのか

が解るかどうかがアタマの良さだということです。大人にとってはこんなのアタリマエすぎて、逆に解りにくいんですが、それは日々訓練しているからです。小さい子を見ているとそれがよく解ります。たとえば
•ナイフの刃を持つとどうなるか?

ということが解らずに、手を怪我することは良くあることですよね。これは「ナイフの刃を持つ」とどうなるのかという未来予測が出来ないからです。
•熱い鍋に手を触れて、やけど
•デコボコ道を走って、転ぶ
•重たいモノを持ち上げようとして、落とす

…枚挙にいとまがないほど、実に良くあることです。これらはすべて現在やろうとしていること、やっていることの「未来の結果が結びつかない」から起こるのです。

大人はこれをたっっっっくさん訓練してきたので出来るだけなのです。逆に言えば
•訓練しないと出来るようにならない


•訓練すれば出来るようになる

んです。いわゆる後天的なスキルというヤツですね。まあ、大人にもこれのトロいヤツがいますから、多少元のアタマの良さも関係しているんでしょうけど。

え? 大人にそんなヤツいるのかって? いますよ! 塀の向こうにいる人たちですよ。今コレを盗んだら、後で逮捕されて社会生活が台無しになる…と予測出来ないから、盗んだり、刺したり、盗撮したりしちゃうんでしょ(´~`)「

閑話休題

で、配膳。これが良いのは、直後に食事をするという行為が控えていることです。この食事のときに、誰が何をいつもどういうふうに食べているのかを予測して準備する必要があるんです。しかもその結果ががすぐに解る( ̄∇ ̄)わけです。配膳が不首尾だと、いちいち立って必要なものを取りに行かないとならないですから。
•醤油がない
•刺身用の小皿がない
•お手ふきがない
•レンゲがない
•食後のお茶用の湯飲みがでていない
•デザート用の小さいフォークがない

…よくありますよね。こういうこと。いや、あっちゃいけないんだけども(^Д^)。これらはいつも食事をしていて観察していれば、すぐに思いつくはずのことです。ところが子供にやらせてみると出来ない(><。んですよねえ、コレが。いや、ほんとに。

ほんの数十分後のことが予測出来ないんです。ま、前提として観察していないというのもありますが、観察が必要な配膳はむしろずっと高度で、そのレベルなら問題ないくらいです。刺身だって言っているのに、醤油もわさびも出さないのはヘンでしょ。

配膳は、この原因(醤油を出していない)とその結果(刺身を食べられず醤油を取りに立つ)が、ハッキリとしかも短時間で結びついていることです。

他の家事、たとえば洗濯物をたたむなどは、こうハッキリとは結びつきません。靴下をバラバラにしたままだと後で履くときに困る…けど、その結果は早くて翌日、遅いと数日後ですよね。もう覚えちゃいませんよ、そんなこと(^Д^)。それじゃ効果が薄いんですよ。

これを毎日繰り返していると、だんだん予測がつくようになるんです。ま、数十分くらいの未来のことですけどね。そして、そのうちには、数時間後数日後数ヶ月後が徐々に予測出来るようになるんです。

お子さんのいる家庭では、是非家事手伝いを。特に配膳を担当させてみてください。ジアタマが良くなりますよ。

 

 

 

 

津田大照