詰め込み教育が脳を傷つける

「脳の発育と教育リンク」より引用します。

■□■引用開始■□■
~・前略・~
意識は、自己の内面に描かれた世界(イメージ・描像)を土台にして築かれる。この様な描像・イメージは、過去の経験とその時の状況、自分の感情、感覚に結びつけられて形成され、記憶される。良いイメージを持たずに悪いイメージしか描けなければ、能動的な積極的な行動を触発することはできない。例えば、失敗したことばかり思い浮かばなければ、どうすれば成功するかの鍵はつかめない。意識は、最初に土台にしたイメージにとらわれる傾向がある。悪い事ばかり考えると良い方向に意識を向けられなくなる。
つまり、良い印象に基づかないと、発展的生産的な考え方ができない。故に、快適な印象や成功のイメージを持つことが大事なのである。
~中略~

脳の構造と働きについては、いろいろなことが解明されつつある。しかし、重要なことは、脳がどのように傷つけられるかである。また、脳の損傷や奇形と犯罪の間には、何らかの因果関係が存在するのかである。教育の現場では、どのような行為に気をつけなければならないかである。また、体罰が脳にどのような影響をあたえるのかも見極める必要がある。

幼児虐待や拷問、虐めが脳にどのような傷を負わせるのか。また、幼児期における災害や自己がどのような脳に、損傷を与えるのか。また、化学物質や電磁波、環境ホルモンのようなものがどのような影響を与えるのか。テレビゲームやテレビ、ビデオ、漫画のようなメディアが脳にどのように作用するのか。

学習と記憶。学習は、記憶だけの問題ではない。そこに、脳科学の限界がある。つまり、学習の根底にあるのは、意志である。その意志を生み出すのところがどこか、それが明らかにされない限り、学習の真の意味は理解できない。その限界を前提として脳科学を教育の中に取り込んでいく必要がある。

ただ、だからといって脳万能主義に陥るのは、危険である。脳が主に担っているのは、認知の部分である。認知は、いわば、思考の入り口である。出口である意志決定には、自己の主体的な働きが必要である。脳の重要な役割が明らかになるにつれて、唯脳主義みたいな思想を言う者まで現れてきている。しかし、脳は、脳である。脳を肉体の一部と捉えることによって脳の発育に沿った教育が可能となるのである。

脳科学認知心理学発達心理学学習心理学を結びつけ、脳がどのように発育していくか、また、どのように損傷を与えるかを解明して教育に取り込んでいく必要がある。

バランスのとれた健全な脳の発育が、健全な自己善を育成する。その為には、健全な脳の発育を促すような教育の仕組みや環境を創造することが必要なのである。

 

 

 

 

村田頼哉