「自分はバカだ」と言う子に親ができること 子どもの自己肯定感を上げる「10の言葉」

■相談内容
小学5年の男児の母親です。共働きのため、小学校入学前に十分読み書きの勉強などさせてあげられませんでした。最初から、勉強が遅れぎみで現在まで来ています。そのため、子どもは自分で「バカだから」と言います。親からみると、バカなのではなくやる気がでないのだと思っています。自分から、勉強に取り組む気持ちになるには、どうしたらいいのでしょうか。今は、自信を持たせるためになるべくプラスの声かけができるようにと考えています。

■「自己肯定感が低い」日本の子どもたち
ご相談内容を拝読しましたが、まず小学校入学前の状態が今の結果を招いているということは、おそらくありません。小学校に入ってから読み書きを学んでいって、その後しっかりと勉強ができるようになっている子は無数にいます。それよりも、「子どもは自分でバカだからと言う」ということに問題の核心部分がある気がします。

お子さんは、簡単に言ってしまうと「自己肯定感が低い」状態にあります。自己肯定感とは、自分のことを否定的にとらえずに、大切な存在であると考えている状態のことです。お子さんは今、勉強に関しては自己否定の状態になっています。

世界的な統計データでも日本の子どもの自己肯定感の低さはよく知られていますが、筆者も、日本の子どもたちに対して、この「自己肯定感が低い」ということを常々実感しています。全国で、中学生や高校生に講演をする機会が多く、その度に感じるのです。自分に対して自信を持っておらず、自信を持つ勇気もなく、ただ漫然と過ごす子が多くいるのです。

なぜこのようになってしまっているのか考え続け、そしてわかったことが、「過去の勉強で自己肯定感が潰されている」ということでした。特に中高生に多いのですが、中学では定期テストがあり、それによって点数化され、成績によって無意識に序列化が行われます。さらに高校受験の段階で、偏差値が登場し、さらに学校の序列化が始まります(筆者は決して偏差値という言葉に対して完全否定の感情は持っていませんが、あくまでも序列化する第一歩であるという事実を言っています)。

すると、この「学力」の序列が、「自分という人間の価値」の序列と同じであるという“錯覚”に陥るようなのです。実は、このような錯覚は、私たち大人もかつて経験していることですから、よくわかるのではないでしょうか。学力は大切な指標ではありますが、社会に出れば、学力とは別の尺度、たとえば人を大切にする、思いやりがあるなどといったことによって、幸せに自分の人生を歩んでいる人、自分のやりたいことで成功する人はたくさんいます。

これらのことを考えると、ある重大なことに気づくのです。それは、次のようなことです。

「親は、子どもの学力を引き上げることに焦点を当てるのではなく、子どもの『自己肯定感』を高めるということに焦点を当てる」

すると、結果として学ぶ力が高まり、学校の成績といった学力につながっていくのです。

※具体的な10の言葉は、(リンク)へ。

 

 

 

 
A.i